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side 翔
可もなく不可もなく、こんな世界にいるとは思えない程、平和に時間は過ぎていく。
変わった事と言えば和也くんが高校生になってコンビニでバイトを始めた事。
それと智くん専属の家政婦だった潤が用事で雅紀さんのいる部屋にやって来て大発狂し、週１で部屋の掃除に入るようになった事。
その時についでだと覗いた事務所にも大発狂し、こちらは月１で掃除に入る事になったくらいか。
男だらけの部屋だからと特に気にしてなかったが潤には大発狂レベルだったらしい。
手の空いてる奴に手伝わせ雅紀さんの家も事務所も１週間がかりで綺麗にした。
そして洗濯や掃除等の当番制も導入した。
「誰かがやると思うから誰もやらなくてこうなるんだよ」
だそうだ……確かに。
逆に潤が掃除に来る前にキッチンにほりっぱなしの食器とか慌てて片付ける事になった。
それはそれで
「その都度洗う癖をつけろ！」
と怒鳴られた。
潤はすっかり家政婦の鬼と化していた。
根は真面目だからな。
俺も真面目だとは言われるが真面目な場所が潤とは違うようだ。
俺はその日のスケジュールをきっちり組んでこなして行きたい方だ。
ただその中に掃除だ料理だの家事は入ってない。
潤は決めた事をきっちり片付けて行きたい方だ。
だから掃除も料理も徹底的。
栄養バランスから見た目まで考える。
俺は食えたら何でもいいけど……
朝飯が栄養だっぷりで豪勢なモノだし。
そして……智くんは無理が祟りだした。
充分稼げている筈のに、何故あれほど無理をするのか俺にはわからない。
唯一わかっている筈の雅紀さんも何も言わない。
智くんの好きにさせている。
体はとっくに限界なのに。
そしてとうとう倒れた。
しかもよりによって今日は本部呼び出しで俺と雅紀さんと数名はいない。
その分の通常業務は本部に行かなくていい奴らに振ってるから忙しい。
かかりつけの病院には病室がないから置いてはおけない。
仕事帰りに営業前の病院へは行ったし寝てるだけなんだけど高熱を出している智くんを１人にしておくのは心配だ。
いつもなら雅紀さんが自分の部屋に連れて来て誰かしら面倒を見るが今日は誰もいない。
そんな智くんを潤に見せた事はない。
潤の事だから気にするだろう。
うっかり智くんの生い立ちの１部を話したから。
同じ境遇なのに、たった１人で全てを背負って生きて来た智くんに潤が同情しない訳がない。
だから今まで潤に弱った智くんを見せないようにして来た。
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蒼羽(プロフ) - 夏樹さん» ありがとうございます。ちょっと寄り道してましたが、続き始まりました？ので、これから後半に向けて頑張ります。応援ありがとうございます。これからもよろしくお願いします！ (2021年1月24日 22時) (
レス) id: 878a08305b (このIDを非表示/違反報告)
夏樹 - 楽しみにしながら、小説の続きが読みたいです。 (2021年1月24日 22時) (携帯から) (レス) id: f3c5bb2111 (このIDを非表示/違反報告)
蒼羽(プロフ) - 猫さん» コメントありがとうございます。面白いそう言っていただけて嬉しいです。頑張りますので、よろしくお願いします。 (2021年1月17日 11時) (レス) id: 878a08305b (このIDを非表示/違反報告)
猫 - 小説面白いです更新待ってます (2021年1月16日 23時) (レス) id: c3d8a6651c (このIDを非表示/違反報告)
蒼羽(プロフ) - 明さん、コメントありがとうございます。毎日２話が限界で申し訳ないです。時々滞りますが……寝落ちして更新しそびれる……なんて事もありますが。できる限り頑張りますので、これからもよろしくお願いします。 (2021年1月12日 21時) (レス) id: 878a08305b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼羽
| 作成日時：2020年12月29日 16時
