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side 潤
そう言われたら受け取るしかなかった金。
だから帰りにケーキでも買ってこよう。
実は智さんも相葉さんも甘いモノが好きなんだ。
給料としてまとまった金が渡される。
多過ぎると断ったが24時間拘束での日給で考えると妥当だと翔に言われた。
そしてその中から借金を返す。
家賃、光熱費は必要なく、食費も相葉さんが自分たちの分だからと多めに渡してくれて自分たちのお金を使う必要は殆どない。
それこそ使うのは和の学費とお小遣い、後は日用品ぐらいだ。
その日用品も経費で落とせるモノは落とすからと領収書を持って行って現金を返される事もある。
とは言えこの先、和の進学や何かでお金は必要になるだろうから、それはそれ貯めておかないといけない。
できるだけ貯金して年間で少しでも余裕があれば借金の返済に当てようと決めた。
翌朝、朝食はいらないと言われていたが、どうせパンだけとかになるだろうと、野菜スープと卵焼きを持って行った。
卵焼きは智さんのお気に入りで毎日でも食べたいと言っていたから。
食の細い彼に少しでも多く食べて欲しいから。
まだ寝起きだった翔にそれらを渡し部屋に戻ると和が携帯を真剣に見ていた。
何かゲームでもしているのかと思ったら何やら探しているようだ。
「何、探してんだ？」
「兄さんと行くならどこがいいかなぁ〜って探してた。
ここさ、友だちが行ったら楽しかったらしいんだけど、どう？」
「だったら友だちと行った方が楽しくないか？」
「でも、全部初心者ってのも恥ずかしいじゃん。
これくらいできるんだって見せたいんだよ。
それに兄さんも運動不足じゃない？
久し振りに思いっきり体動かそうよ」
和が行きたいと行ったのは室内だが色んなゲームやスポーツができるアミューズメント施設だ
確かにこういう所に連れて行った事はなかった。
と言うかそもそも買い物以外で２人で出掛ける事もなかったと改めて思った。
残業を避けたくて土日に持ち帰る仕事も多々あった。
持ち帰りがない日はゆっくりしたかった。
結果、和を何処かに連れて行くなんて買い物ぐらいしかなかった。
こんなに喜ぶなら、もっと連れて行ってやればよかったな……そう反省する。
「たまにはいいかもな」
そう言うとそれはそれは嬉しそうに笑った。
ああ……和のこんな笑顔が好きなんだ。
こんな顔させたかったんだ。
改めて思った。
だったら行くしかないよな。
「いいの？」
「いいに決まってるだろ」
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蒼羽(プロフ) - 夏樹さん» ありがとうございます。ちょっと寄り道してましたが、続き始まりました？ので、これから後半に向けて頑張ります。応援ありがとうございます。これからもよろしくお願いします！ (2021年1月24日 22時) (
レス) id: 878a08305b (このIDを非表示/違反報告)
夏樹 - 楽しみにしながら、小説の続きが読みたいです。 (2021年1月24日 22時) (携帯から) (レス) id: f3c5bb2111 (このIDを非表示/違反報告)
蒼羽(プロフ) - 猫さん» コメントありがとうございます。面白いそう言っていただけて嬉しいです。頑張りますので、よろしくお願いします。 (2021年1月17日 11時) (レス) id: 878a08305b (このIDを非表示/違反報告)
猫 - 小説面白いです更新待ってます (2021年1月16日 23時) (レス) id: c3d8a6651c (このIDを非表示/違反報告)
蒼羽(プロフ) - 明さん、コメントありがとうございます。毎日２話が限界で申し訳ないです。時々滞りますが……寝落ちして更新しそびれる……なんて事もありますが。できる限り頑張りますので、これからもよろしくお願いします。 (2021年1月12日 21時) (レス) id: 878a08305b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼羽
| 作成日時：2020年12月29日 16時
