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side 和也
仕事だと言われたら何も言えない。
確かに相葉さんは言った。
ドライヤーも頼むって。
マジか？……って思ったけど兄さんは真面目だからやるだろう。
現に当の本人はドライヤーは持って来てるけどソファーの前のラグの上に座ったままドライヤーをあてる気配すらない。
仕方なく下拵えだけしてある豚肉を炒め出す。
そして兄さんはドライヤーを手に奴の髪を乾かしだした。
ここからはあいつがどんな顔してるかは見えないけど当たり前みたいな普通の顔してんだろう。
ちょうどドライヤーが終わる頃、どうにか食事の用意は終わった。
ダイニングのお洒落な丸いテーブルに配膳しているとあいつが席についた。
「うわぁ〜すげぇ〜！」
並べた料理を見てはしゃぐ。
時短の簡単な料理なのに。
「食べていいの？」
「そのために作ったんだけど」
「ありがとう。
いただきます」
手を合わせてお辞儀して……子どもか。
箸を持って迷ってるし。
でもすぐに箸を引っ込めた。
何？
何が気に食わない？
奴はこっちを見て申し訳なさそうに眉毛を下げる。
「ごめん、美味しそうなんだけどさ。
こんなに食えない。
減らしてもらっていい？
全部、半分くらいでいいから」
どこの女子？
俺だって少食だけどこれからい食べれるぞ。
それを半分？
でも……本当に申し訳なさそうな顔をして、ちゃんと食べる前に申告した。
食べるだけ食べて残す事も出来るのに。
そう言うから仕方なく１度皿を戻して量を減らしてテーブルに置いた。
「ごめんね、ありがと。
どれも美味しそうで、全部の種類食べたいんだけど量的に無理だからさ」
そう言ってもう一度手を合わせて漸く食べ出す。
「うまっ！」
一口毎に旨いと身悶える。
特に凝った料理でも目新しい料理でもない。
普通の料理なのに。
何食べてたの？
幸せそうに嬉しそうに食べるのを見てるとさっきまでの憤りは消えて行く。
「ねぇ、明日の朝ごはんって何時頃？」
「あなたに合わせますよ。
あなたが帰って来る時間に食べられるように用意しときます。
それと相葉さんたちの時間にも合わせて食べられるように準備します」
「じゃあ、雅紀さんと翔くんに合わせればいいね」
もぐもぐ食べながら考えてる。
もしかして相葉さんたちが食べる時間に合わせて帰って来るつもりなのか？
他の人の朝ごはんの時間まで働く気なの？
ウリって言ってたじゃん。
これから出掛けてそんな時間まで仕事って。
長過ぎない？
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蒼羽(プロフ) - 夏樹さん» ありがとうございます。ちょっと寄り道してましたが、続き始まりました？ので、これから後半に向けて頑張ります。応援ありがとうございます。これからもよろしくお願いします！ (2021年1月24日 22時) (
レス) id: 878a08305b (このIDを非表示/違反報告)
夏樹 - 楽しみにしながら、小説の続きが読みたいです。 (2021年1月24日 22時) (携帯から) (レス) id: f3c5bb2111 (このIDを非表示/違反報告)
蒼羽(プロフ) - 猫さん» コメントありがとうございます。面白いそう言っていただけて嬉しいです。頑張りますので、よろしくお願いします。 (2021年1月17日 11時) (レス) id: 878a08305b (このIDを非表示/違反報告)
猫 - 小説面白いです更新待ってます (2021年1月16日 23時) (レス) id: c3d8a6651c (このIDを非表示/違反報告)
蒼羽(プロフ) - 明さん、コメントありがとうございます。毎日２話が限界で申し訳ないです。時々滞りますが……寝落ちして更新しそびれる……なんて事もありますが。できる限り頑張りますので、これからもよろしくお願いします。 (2021年1月12日 21時) (レス) id: 878a08305b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼羽
| 作成日時：2020年12月29日 16時
