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昼食はキッチンに何もないからと外で食べる事になった。
その帰り本当にニ○リで買い物してスーパー寄って食材を買って戻って来た。
「あ、智くんそろそろ起こしてシャワーさせてごはん食べさせといて。
こいつが５時に迎えに行くから」
そう言って携帯で写真を見せてくれた。
甘めな顔の好青年っぽい。
この世界とは遠そうな人間に見えるけど。
「小瀧。
智くんの送り迎えは大抵、彼だから」
「わかった」
「それじゃ頼んだよ」
翔は俺たちより手前にある部屋に入っていった。
俺たちは１番奥の部屋の鍵を開け中に入る。
結局、俺も翔も離れてからの事を何一つ話さなかった。
どう話していいのかわからなかった。
全部話すべきなのかどうか。
何も言わず消えた事も。
借金の事も。
そして翔もあれからの事は話さなかった。
大手の弁護士事務所に幻滅したとしか。
何をどう幻滅して智さんに出会ったのか。
もう少し落ち着いてから話そう。
今は状況が急展開過ぎて頭が回らない。
取り敢えず和と２人で買って来た食材や調味料を冷蔵庫や使い勝手のよさそうな場所に並べた。
すっきりした所で智さんを起こしに行く。
ドアをノックしそっと扉を開くと遮光カーテンで光を遮った暗い部屋の電気を点ける。
えっ……
俺たちの部屋より狭い部屋。
そのほぼ真ん中に小さなベッドが１つ。
片方にはサイドテーブル。
反対側には小さな冷蔵庫。
それだけ。
なんとも寂し気な部屋だ。
その数少ない家具であるベッドの中央に布団が小さく盛り上がっている。
近付くと頭からすっぽり掛布団を被っていた。
それを少しずらして声を掛ける。
「智さん起きて下さい。
時間です、智さん」
そっと声を掛けるが一向に起きる気配はない。
朝が苦手な俺は最近は起こされる方だから起こすのは……
ここ数年やってないな。
朝は和が担当してくれてから。
思わず智さんの寝顔を見つめる。
起きてる時は綺麗な人だと思った。
眠ってるこの人は無邪気で可愛い……？
「智さん、智さん、起きて下さい」
声をかけたくらいでは起きそうにないから、そっと肩に触れてみる。
思ったより華奢な肩。
その肩を揺すった。
「智さん……」
触れた肩がぴくんと揺れる。
そのまま何度か揺すっていると
「……ん」
伏せられていた瞼がピクピクして長い睫毛がふるふる震える。
起きるか？
ゆっくり開いて行く瞼。
水分を含んだ瞳が姿を現す。
まだ意識がはっきりしていないのか揺れる瞳。
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蒼羽(プロフ) - 夏樹さん» ありがとうございます。ちょっと寄り道してましたが、続き始まりました？ので、これから後半に向けて頑張ります。応援ありがとうございます。これからもよろしくお願いします！ (2021年1月24日 22時) (
レス) id: 878a08305b (このIDを非表示/違反報告)
夏樹 - 楽しみにしながら、小説の続きが読みたいです。 (2021年1月24日 22時) (携帯から) (レス) id: f3c5bb2111 (このIDを非表示/違反報告)
蒼羽(プロフ) - 猫さん» コメントありがとうございます。面白いそう言っていただけて嬉しいです。頑張りますので、よろしくお願いします。 (2021年1月17日 11時) (レス) id: 878a08305b (このIDを非表示/違反報告)
猫 - 小説面白いです更新待ってます (2021年1月16日 23時) (レス) id: c3d8a6651c (このIDを非表示/違反報告)
蒼羽(プロフ) - 明さん、コメントありがとうございます。毎日２話が限界で申し訳ないです。時々滞りますが……寝落ちして更新しそびれる……なんて事もありますが。できる限り頑張りますので、これからもよろしくお願いします。 (2021年1月12日 21時) (レス) id: 878a08305b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼羽
| 作成日時：2020年12月29日 16時
