18話 説教 ページ28
「だからさぁ、ほんと止めてよね……街中で目立つことは。隊服だけで目立つんだから」
「へいへい。しつけェなァ…」
「ちゃんと聞け、アホ」
ガンを飛ばしまくる奴を引っ張って公園で説教中。まぁ勿論聞いてる様子はないのだが……取り敢えず説教するしかない私は甘味処などと甘やかさず人気のないお空の下で文句をたれた。
「はぁ……大体さ、なんであんな年下の可愛い子をいじめてたわけ？」
そう、総悟と睨み合っていた神楽ちゃんは(恐らく)年下。気の強そうな子だけども、そんな子をいじめるなんて……と心底軽蔑した目線を総悟に送る。
ため息をついてうぜェなんて言ってから腹が立って一発お見舞いしておいた。
総悟が呆れた顔でこちらを見やる。
「お前バカか？」
「は？バカじゃねぇよ。なんかムカつくな」
「じゃあ考えてみなせェ。あのチャイナ娘の特徴は？」
「え！？えー、と…チャイナ服着てる。可愛いよね！」
「やっぱりバカだろ」
「ボケただけだし」
ついさっき別れた神楽ちゃんを思い出す。
歳は私たちより下で14、5くらい。赤髪で左右にぼんぼりを付けてチャイナ服を着ていた。大きな天人であろう犬を連れていて、白い肌に番傘を持っていた気がする。そして総悟と睨み合ってて……
「もしかして……夜兎…」
「正解。まぁ色々あって旦那のところで世話んなってるみてェだがな」
「戦闘種族の夜兎って……何かあるの？」
「いや、ただ俺が本気でかかっていっても大丈夫ってだけでィ。あわよくば死んでくんねェかな」
「ほんと最低だな」
こいつは本当に…人を殺すこと以外に何かないのだろうかとつくづく思う。いっそ伝説の人斬りみたいなんに転身してもいいんじゃね？と思わなくもないわけだが、そんな事をされてはこちらが困るから絶対に言わないと誓っている。
「はぁ……もうあんたのせいで疲れたわ……」
「んじゃ、どーせ平和な事だし帰ろーぜィ」
「ん」
今度は他愛もない話をしながら江戸の街を歩くのだった。
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武州出身の真選組隊員の癖になんで総悟たちと一緒に万事屋と知り合わなかったのか……と思いますよね……我ながら面倒な設定にしたと思います(汗)ちゃんと理由はあるんです！
自己満小説なので感情の赴くままに書いてます。キャラ崩壊しまくるしアレなんですけどちゃんと話は展開しますので長い目で見てやってください
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作者名：冬織 | 作成日時：2018年1月27日 18時
