TIME. 79 ページ30
最近パパが忙しくて家に居ない日が続いている｡寂しくはない､パパは日本を守るのが仕事なので仕方がないと割りきっている｡
｢別に寂しくないし…｣
何度も言うけど寂しくない寂しくないんだ､パパが居なくても少しの家事はできるしテレビ見放題だから大丈夫なんだ｡
パパは今頃大好きな
｢なんかつまんない…｣
なんか日本にパパを取られた気分で何だか面白くない､別に日本が嫌いではないパパ程でもないけど日本は好きだ(最近事件が多いけど…)
｢暇だし外に遊びに行こうかな?｣
宿題も終わったし外もまだ明るくて夕方まで時間はあるから遊ぶ時間はたっぷりとある､阿笠博士の所かコナン君の所へ遊びに行こうかな?
｢ひくっ…｣
｢んっ?泣き声?｣
コナン君の所へいく途中の公園で泣いている声がしたから気になって行ってみると女の子が座り込んで泣いていた｡
｢どうしたの?｣
｢ママとパパが居ないの…｣
どうやら迷子みたい､ほっとけないからこの子の親を見付けるの手伝おうと思い手を差し出す｡
｢じゃあ僕も手伝うから君のパパとママを探そう｣
｢ほんとぅ?｣
｢うん､泣いてる女の子を放ってはおけないもん｣
女の子は涙で濡れた目を擦りおずおずと僕の手に手を伸ばした｡
｢僕の名前は出流､君の名前は?｣
｢…藍｣
｢藍ちゃんっていうんだ､よろしくね！｣
何時までも目を擦ったら目を傷つけちゃうからハンカチで涙を拭いてあげ藍ちゃんの手を引きゆっくりと歩いた｡
｢パパとママとはぐれた場所は分かる?｣
｢…わからない｣
｢わからないかぁ…少し困ったなぁ｣
手掛かりがなければ探すのは難しいなぁ…この子ここら辺で見ない子だから余計かな､兎に角この子の記憶が頼りだから藍ちゃんにも頑張ってもらわないとね｡
｢藍ちゃん､今日パパとママと行った所覚えてる?｣
｢行った所?うん私覚えてる!｣
｢それは何処?｣
｢いっぱい行ったよ!デッカイお店とか電車にも乗ったの!｣
デッカイお店…ここら辺なら東都デパートかな?電車なら米花駅が近い､親が探してるならまずはぐれた付近か行った事ある場所を探すはず､まずは米花駅に行ってみよう藍ちゃんを見てる人が居るかもしれない｡
｢じゃあ先に駅に行ってみよう､藍ちゃんのパパとママを見た人が居るかもしれないよ｣
｢ほんと!?｣
藍ちゃんはキラキラした目をして僕に聞いてくる､可能性の話だからまだわからないけど絶対に見つけてあげなきゃ｡
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作者名：イズミ | 作成日時：2018年9月12日 19時
