１１：婿探しゴースト！ 3 ページ12
「…俺も、アンタを奪いにきたって言ったら…怒るかい？」
鯉杏はそういって姫＿イライザの腕を優しく包む。
突然のことに反応できていないイライザや生徒達を流し目で確認した後、鯉杏は行動に移る。
くるり、とイライザの体を前に向け、後ろから抱きしめる様な形を取る。
決っっっして平手打ち回避のためではない。決して。
「ど、どういうことかしら…」
「そのまんまさ。
なぁ、このまま俺に奪われてくれねぇかい？…俺ぁアンタが欲しい。」
「ぇ…」
掴んで腕をするりと滑らせ、イライザの指に自身の指を絡ませる。
きゅ、と腰にも手を回し、耳元で囁く様にしてトドメを告げる。
それをみている生徒は顔を真っ赤にしている者、感情が無になっている者、様々だ。
「平たくいやぁ、アンタに惚れた。
…アンタの望む王子にはなれそうにないが、俺のもんになってくれねぇか？」
「…、は」
「「「？」」」
昔、父の武勇伝に出てきたセリフを引用してなんとかしようと試みる。
すると、イライザは細かく震えながら俯いていた。
生徒達も異変に気づき、なんだなんだと覗き込もうとする。うごけないが。
「はい…私の王子様…♡」
「そうかい、そりゃぁ良かった。
…イデアを離してやってくれねぇか？」
「えぇ…衛兵、イデア様を離してあげて！」
「「「はっ」」」
目がハートになったイライザに鯉杏は内心ほっとする。
いやぁ、やっぱ親父の血かねぇ…。
困ったもんだ。
そんな空気の中、鯉杏の教え子の一人、トレイ・クローバーが何か分かったかの様に大声を上げた。
「た、確かにリアン先生は身長180�儖幣紊世掘�
贅肉のついてないスリムボディに切れ長の瞳、
清潔感のあふれる美肌…
チャーミングな笑顔に思わずキスしたくなる印象的な唇…
キューティクルが光輝く髪の持ち主じゃないか…！！
「「「「ほ、ほんとだ…！！！」」」」
「その顔、誰にも見せねぇでくれよ…？」
「はい…♡」
「「「「(天然タラシめ…！！！！！)」」」」
(…ねぇ解放できたは良いけどさ、)
(次コイ先生がヤバくない？)
(あっ)
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ラッテ(プロフ) - りんご飴さん» コメントありがとうございます！面白そうと思っていただけて嬉しいです😊これからも頑張ります…！ (2021年11月1日 14時) (
レス) @page13 id: b7431ab175 (このIDを非表示/違反報告)
りんご飴(プロフ) - これから面白くなってきそう！これからも応援してます！お気に入り失礼します！！( ｡･ω･｡)ﾉ 凸ﾎﾟﾁｯ (2021年10月31日 22時) (レス) @page10 id: 0ea8b0dbfd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ラッテ | 作成日時：2021年10月10日 19時
