31 狂おしく咲く花の本懐 ページ32
誰にも聞かれたくないと言われたから仕方なく会議室を貸した
二人きりというシチュエーションにそぐわない不穏な雰囲気
まさかコズプロの一番の爆弾と繋がっているとは、面倒な予感しかしない
茨「で、あなたからどんな話が聞けるのか楽しみですね!」
彼女は少しだけ目を伏せる
もうどこにも逃げ場ない事を悟ったかのよう
『・・・桜河家は、朱桜家の分家なのは七種さまもご存じでいらっしゃると思います。桜守使用人紹介所も朱桜家の領分なのですよ』
茨「だから、桜河氏の事も知っていた、と?」
『その通りでございます』
茨「なんで喧嘩を吹っ掛けたんですか?」
『桜河の人間が規定にそぐわない事をしていたので警告をしたまでです』
茨「煽ったりすることが警告とは思えませんが」
『・・・そうですね』
こいつ・・・
案外ガキみたいなことをしている
茨「とにかく、次桜河氏と会っても喧嘩しないでください。桜河氏は特殊な訓練を受けていて」
『知っていますよ。ですが、桜河の人間ごときに屈することなどありえませんので』
茨「その、戦闘狂ってやつですか?」
『まぁ、そうですね。私から名乗っておいてなのですが、少し、大げさかもしれません』
まぁ、そりゃあそうだろうな
戦闘狂って
言葉の意味はは分かるけど、言ってる意味がわけわかんないし
『ですが、七種さまのことは必ず守ります故、安心して下さいませ』
茨「え、えぇ・・・あ、あともう一つ」
『他になにかお聞きになりたいことでも?』
茨「自分とあなたの、契約内容についてです」
探しても見つからなかった契約書
何故か思い出す事の出来ない契約内容
茨「あなたは知っているんでしょう?」
『もちろん知っていますが。七種さまはご存じないのですか?』
茨「契約書が見つからないんです。どこにも無いし、契約内容だってずいぶん昔のことなので忘れました」
『そ、そうですか・・・』
少しだけ表情が崩れたような気もするけど、今一番大事なのは契約内容で
今まで気にならなかった事が急に気になって、そんな不甲斐ない自分を苦しめていたものがやっとわかる
『契約内容、正確には七種さまの遠い親戚の、遺言ですね』
茨「遺言?」
『七種さま、中学生の時に会社の経営など多くのものを遺産で引き継がれましたよね』
茨「そうですね」
遠い親戚、ゴットファーザー氏なる人物
『私はその遺産の一部です。契約内容は、契約時に登録した当座預金が尽きるまで、七種さまの傍にいる。です』
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作者名:ほたる | 作成日時:2020年8月10日 21時