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3話 ページ4

刹那、子どもの悲鳴が辺りに強く響いた。

聴覚を取り戻してから、音にまだ少し敏感だった彼女は、ぎゅっと押し付けるように耳を塞ぐ。

そして苦しげに顔を歪めた。

「…?!」

リゼルヴァは動き出そうとはしない目の前の人の山を上手く、しなやかなネコのようにするりと抜ける。




ーーーーー男が子どもを殴っている。




骨を打つ鈍い音が連続して響いている。


「やめ、てくださいッ、ごめん、なさい…」


叫ぶような声だ。だんだんと子どもの声が掠れるのが痛々しかった。


「お前は俺を、笑ったなッ!笑いやがったなッ!殺してやる、殺してやる…!」


当の男はそんなことを言いながら子どもを殴っている。その顔は醜い笑顔に満ちていた。


男が言っていることは支離滅裂だ。


「おかしい…」


リゼルヴァにも男が子どもを殴っていることを鈍い音で、男がおかしな状態であることをその呂律が回らない口調で読み取った。


ーーーーー男は麻薬をやっている。



彼女はそう推測する。



…実際、彼女の推測は的を射ていた。男の焦点は合わず、瞳は濁っている。
顔色は悪く、ひどく白かった。


呂律が回らないのも麻薬の影響だろう。


…恐怖、興奮。


子どもの[なにか]には恐怖が、男の[なにか]には興奮が現われていた。

そう、彼女は感じ取っていた。

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作品ジャンル:アニメ
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作者名:珠下駄ナア | 作成日時:2019年11月29日 18時

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