4話 ページ5
ところでリゼルヴァは、脳裏が焼き付くような、ぐらぐらとした感覚を覚えていた。
「…?」
今までにない感覚にリゼルヴァは震えていた。
その震えも、ある感情からだろうか。
…リゼルヴァは静かに怒りを沸かせていた。
殴られている子どもとフラスカーティを重ねたからだろうか?
今こそ能力を使わなければいけない、と彼女は本能的に反応していた。
…そう、彼女はスタンド使いなのである。
リゼルヴァの背後には、既にスタンド使い特有のオーラが現れている。白く輝くようなオーラだ。
そしてふっと彼女の背丈くらいの人型のスタンドが現れた。
そのスタンドはこれまた特徴的である。
リゼルヴァが欠損している部分は透けたベールのようなものに覆われている。
少し前手に入れたばかりでまだ敏感な耳の聴力をも気にせず彼女は声を張り上げた。
「…ニルヴァーナッ!」
秒針が歪むような音がした。
何もかもが、全て止まっている。
まるでこの世界に彼女しか存在していないようだ。
恐ろしいほどの静寂、懐かしい静寂にほんのりと安堵したような表情を浮かべた。
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作者名:珠下駄ナア | 作成日時:2019年11月29日 18時