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だけどさ・・・。
ん？
ちょっと、待てよ？
なんだか色々おかしくないか？
「なあ、翔くん！」
一旦閉じた目をパチッと開き、俺は翔くんをよける。
「何何！？
今、絶対いいところだったよねっ」
肩透かしを喰った翔くんは不満を露わにした。
「あのさ、一つ疑問なんだけど。
翔くんはいつこの計画を思い付いたんだ？
だって事故に遭ったのは偶然だったんだよな？」
彼は意識不明のまま病院へ運ばれたはずだ。
でも意識を取り戻した時には彼はもうすでに完璧に記憶喪失者を演じていた。
よくよく考えたら腑に落ちない点はたくさんあった。
なんだか解せない・・・。
「あー・・・それね・・・」
途端に翔くんはバツが悪そうな顔をした。
「もういいでしょ、そんなこと！
それより、ほらっ！さっきの続き続き！！」
そして彼はいそいそと俺のシャツのボタンに手をかける。
だけど、焦っているのが丸見えでうまくボタンを外せない。
これはますます怪しい。
「やめろって」
俺は彼の手を振り払い、ギロリと睨む。
「まだ俺に話してないことあるよな？」
「えっ、えっ・・・何のことかな〜」
わざとらしいほどに翔くんはしらばっくれた。
目が完全に泳ぎまくっている。
それで俺は確信した。
翔くんは俺にまだ何か隠してる。
「正直に全部話せよ」
「え、えっとぉ・・・」
いつの間にか形勢逆転。
今度は翔くんが俺に追い詰められていた。
「早く話せ、全部！！」
「はいっ！」
翔くんがピンッと背筋を伸ばす。
それがあまりに可笑しくて一瞬吹き出しそうになったけど、俺は必死に堪えた。
「あのね・・・実はその計画は俺が立てたんじゃなくてぇ〜・・・」
「はあ！？」
この計画には協力者がいたってことなのか！？
「まさか・・・ひき逃げ事故ってのも作り話だったってこと？」
「違う違うっ！」
翔くんは大きく両手を振って否定する。
「事故に遭ったのは本当に偶然なんだよ！」
「だったらどういうことなんだよ！
全部、正直に話せよ」
「はい・・・」
俺に怒鳴られた翔くんはシュンとし、ようやく観念したのか、事の真相を打ち明けてくれた。
それは俺の想像のはるか斜め上をいくものだった。
まさか翔くんの事故にそんな秘密があったなんて・・・。
業務連絡：いよいよ次回より翔くんサイドがスタート！しばらく怒涛の展開が続きます。Are you ready?
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花咲*(プロフ) - なつさん^_^大好きなお話また、読み返して萌を頂いてます。このお話も大好き。 (2020年11月22日 14時) (
レス) id: 7a9a23c4d1 (このIDを非表示/違反報告)
なつ(プロフ) - まったりやさん» まったりやさん、こんばんは！レスが遅くなってスミマセン！！しばらくツクを開いておりませんでした(-_-;)ゴメンナサイ。さてさて。なんとか完結しましたが、最後はあの方たちも再登場でドタバタでした（笑）楽しんでもらえたのなら良かった♪最後までありがとう！ (2020年3月8日 22時) (レス) id: 3dbb952a56 (このIDを非表示/違反報告)
まったりや(プロフ) - なつさん、完結＆後日談、ありがとうございます。レジェンド御一行に再開できてお礼も伝えられて良かった良かった。リアルの雑音（？）もある中ですが、なつさんの描く物語には癒やしと楽しさがまさに泉の如く溢れていますね。でもなつさん、無理はしないでくださいね。 (2020年2月27日 13時) (レス) id: 4ac657099e (このIDを非表示/違反報告)
なつ(プロフ) - じゅーくろーさん» じゅーくろーさん、こんばんは！こちらこそ最後までお付き合いありがとうございました！潤くんには少しかわいそうな展開でしたが、今は心から二人を祝福してくれているでしょう。やっぱり山はハッピーエンドじゃないと！！ (2020年2月19日 0時) (レス) id: 3dbb952a56 (このIDを非表示/違反報告)
なつ(プロフ) - 葉子さん» 葉子さん、こんばんは！やっとやっと完結！最後までお付き合いありがとうございました♪なんとかハッピーエンド。山はやっぱりこうでなくちゃ！！過去作品も読んで下さってありがとうございます。今度感想教えて下さいね☆ (2020年2月19日 0時) (レス) id: 3dbb952a56 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なつ
| 作成日時：2019年11月14日 0時
