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「確かに櫻井さんは強引なところもあったけど、きっとそれだけあなたのことが好きだったんでしょうね」
「え？」
ぼんやりと二人のことを考えていると、不意に松本さんに話しかけられ我に返る。
「さっきの話の続きです」
「ああ・・・」
翔くんは本当に俺のこと好きだったのかなあ・・・。
もしそうなら、あんなにあっさり別れを受け入れないと思うけど。
手に持っていた水をゴクゴクと喉に流し込んだ。
その様子を見守っていた彼がやるせなさそうにため息を吐く。
「でも大野さんは櫻井さんの裏の顔を知ってしまった・・・」
「・・・・・・そうですね」
絞り出した声は自分でも驚くほど掠れていた。
それがなんだか情けなくて、思わず俯く。
「辛かったでしょう？」
「辛かったって言うか・・・腹が立ちました。
どうして関係ない人たちまで巻き込むんだって」
「すみません・・・」
「だから！松本さんは悪くないって言ったでしょ」
「でも・・・」
「翔くんは今まで何不自由なく生きてきた人だから・・・。
なんでも自分の思い通りになるんだって思ってたのかもしれない。
俺ね、あの人と初めて会った日に言われたんですよ」
「なんて？」
「これが欲しいと思ったら絶対手に入れないと気が済まないんだって・・・」
出会ったその日から翔くんは俺に対して強気で強引だった。
「つまりそういうことです」
俺はただ金持ちの暇つぶしの道具に過ぎなかっただけ。
『愛』はおろか、そこに『執着』さえもなかったのだ。
「大野さん・・・」
苦しそうな顔をして松本さんが俺の名前を呼んだ。
「・・・二宮さんはお元気ですか？」
ああ、やっぱり聞かれると思った・・・。
「元気そうですよ」
「そうか・・・良かった・・・」
「今は社内ですれ違っても挨拶さえしないですけど・・・」
「・・・ですよね・・・」
そう言って松本さんが悲しそうに笑う。
そんな作り笑顔を見ていたら、俺まで胸が苦しくなった。
だから俺は彼にありのままを話そうと思った。
じゃないと、松本さんだってきっと前に進めない。
「松本さん・・・二宮は今・・・」
もうこれで全てを終わらせようと思った。
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なつ(プロフ) - satoshiikoさん» satoshiikoさん、おはようございます！すみませんでした！！リンクを貼り間違えていたようで・・・。しまし今は修正済みです。ご迷惑をおかけしました。不穏な空気が漂っていますがパート2もよろしくです！ (2018年7月21日 7時) (
レス) id: 3dbb952a56 (このIDを非表示/違反報告)
satoshiiko(プロフ) - なつさん、移行したら最初に逆戻り、グルグルグルグルしちゃいましたよ。でも、ちゃんとパート２も読みました。山の日も近いというのに、よくない展開が、、。 (2018年7月20日 14時) (レス) id: 6dba7c15f5 (このIDを非表示/違反報告)
なつ(プロフ) - alisaさん» alisaさん、こんばんは！約束を守らなかった翔くんは謎ですが、もうしばらくお待ち下さいね。もちろんちゃんとタあかしはしますから！！ (2018年7月20日 0時) (レス) id: 3dbb952a56 (このIDを非表示/違反報告)
なつ(プロフ) - コッペさん» コッペさん、こんばんは！(｀･З･´)さんやけに素直で気になりますよね。翔くんサイドのお話しはもう少し先になりますです。最後までどうぞお付き合い下さいね☆ (2018年7月20日 0時) (レス) id: 3dbb952a56 (このIDを非表示/違反報告)
なつ(プロフ) - ココロンさん» ココロンさん、こんばんは！俺様翔くんは多忙につき、今はちょっとお休み中。今はなんだか切ない感じですが、最後までどうぞよろしくお願いします☆ (2018年7月20日 0時) (レス) id: 3dbb952a56 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なつ
| 作成日時：2018年6月20日 2時
