見廻り組一番隊隊長の愛

二十八話 ページ30

「…ん、あさ…？っトシ…」







微笑みを浮かべながら私の頭を撫でているトシと目があって恥ずかしくなった





こんなの…ムリかも…







「…今更照れてんのかよ。朝からあんま激しく出来ねぇな」






「…っしてなんていってないからね…？ちょ、やぁ…っ、とし、っひゃぁあっ！ん、っ〜！も、くるしぃ…」




「…っは、可愛い過ぎだ馬鹿。マジで激しくしちまいそう」





「…っ、……トシの好きなようにしていいよ…？」








これくらいしかトシの喜びそうなセリフは思い浮かばないな




そんなことを思いながらトシを見上げると、珍しく少し頬を赤らめていて、何だかちょっとした優越感が生まれる








「…どうしたの？もしかして照れて、んっ…ぅ、は、ぁ…っん…！」






わ、ずるい…キスで誤魔化すのは大人気ないと思う…！







トシがゆっくりと口を離す






そして私をジッと見据えて言った









「…男煽った責任はきっちり取れよ、A」








獣みたいな、飢えたような瞳を見て私は悟った







ああ、私今から食べられちゃうんだって









でも世界一幸せな朝なのかも、なんて思ってる私はもうトシに首ったけっていう証拠かな

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