悪童様に愛を謳う2

65 ページ16

花宮「A。」

A「は、はい。花宮くん私なにかとんでもないことをしてしまったのでしょうか」

花宮「お前が気に病むことじゃねぇよ。そんな大事な話してたわけでもねぇし。」

A「でも……」

花宮「ハァ。そんなに気になるか？」

A「はい」

花宮「お前が、お前のことが」

A「はい」

花宮「おかしい奴だって話してたんだよバァカ！」

A「え！？おかしい奴！？なんでですか！？」

花宮「オレのこと好き好き言ってるくせに、ヨダレ垂らして腕枕されてるからだよ！」

A「え！？あれ夢じゃ」

花宮「夢じゃねぇ。じゃあこれ誰のヨダレだ？」

A「そのシミ、もしかして」

花宮「どっかのバカのせいで腕が痺れてきたかもなぁ？」

A「す、すみません！！」

花宮「ふはっ嘘に決まってんだろバァカ」

A「嘘なんですか！？良かったぁ。というか、どこからが嘘なんですか！？」

花宮「痺れてること以外は本当のことしか言ってねぇよ。ほらこれ見てみろよ」

花宮がケータイを差し出したので見てみると

A「こ、これは！！」

花宮のケータイにはヨダレを垂らして幸せそうに眠るAと腕枕をしている花宮の写真が表示されていた。

A「本当にヨダレたらしてる…。なんて無礼なことをしてしまったんだ私。寝ている自分を殴ってやりたい。」

花宮「本当だっただろ？つーかさ、この写真ほしいか？」

A「え！？いただけるんですか！？」

花宮「あぁ。送ってやってもいい。」

A「ほんとですか！？」

花宮「そのかわり」

A「そのかわり？」

花宮「他のやつについて行ったりすんじゃねぇ。お前はオレのことだけ見てればいいんだからな」

A「もちろんです！そんなの当たり前ですよ！
花宮くん！これからも大好きです！一生推します！」

花宮「一生ねぇ？」

A「はい！一生！」

花宮「じゃあそれ約束な。破ったら潰すからな。」

A「花宮くんに潰されるなら本望です！約束は破りませんけどね！！」

花宮「ふはっそれでこそAだな？」

A「ありがとうございます！」

花宮「元気でたみてぇだな。」ボソッ

A「なにか言いましたか？」

花宮「言ってねぇよ。お前はとにかく何も考えねぇでオレの横でバカみたいに笑ってればいいんだよ。」

A「は、はい///今日も推しがイケメンすぎる///世界に感謝///」

花宮「バァカ。行くぞ」

A「はーい！」

66→←64

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す