悪童様に愛を謳う

34 ページ35

A「花宮君！霧崎第一は練習なかったんですか？」

花宮「あ？あったに決まってんだろ。」

A「え！？私のためにサボっ」

花宮「自惚れんな。お前のためじゃねぇ。色々あんだよ」

花宮(一哉たちに言われて会いたくなったからきたなんて言えねぇ)

A「ですよねー！…あ！そういえば、今吉先輩から連絡ありましたよ！」

花宮「なんでそれを早く言わねぇんだよ」

A「す、すみません！花宮君と会えた嬉しさで忘れてました！」

花宮「ならいい。で、なんて言ってたんだ？」

A「えっとですね…あ！これです！」

花宮「見ていいのか」

A「え？逆になんで聞くんですか？」

花宮「…一応聞いただけだ」

A「はい！どうぞ」


ｰｰｰｰｰｰｰｰｰ

From 今吉翔一
To Aちゃん

Aちゃんの大好きな今吉先輩やで〜。
温泉の日時が決まったから連絡なんやけど、〇月×日に決まったで〜。
練習試合も見に来てええよ〜。もちろん花宮と来てもええで〜。
ほなまたね！花宮！Aちゃん！


ｰｰｰｰｰｰｰｰｰ


花宮「なんで俺もメール見ること知ってんだよ！妖怪かよ！」

A「それが今吉先輩のいいとこですから！」

花宮「わけわかんねー。」

A「ふふっ」

花宮「なに笑ってんだよ」

A「なんでもないです！まぁ花宮君と同じ空気吸えて幸せだなってことですよ！」

花宮「本当にそればっかだな。」

A「もちろんです！まぁそんなことより！」

花宮「なんだよ」

A「…温泉一緒に行ってくれますか？」

花宮「行かねぇ」

A「え！？ガーン！」

花宮「その効果音口で言うやつ初めて見た」

A「だって、行ってくれると思ってましたから…」

花宮「ふはっ落ち込んでんのかよ？」

A「そりゃあ落ち込みますよ！花宮君と温泉行く機会なんてこの先来るわけがないですから…今吉先輩の素晴らしいアシストで今回奇跡的に花宮君も誘われただけで…私なんぞが花宮君を誘えるわけないですし」

花宮「ほんと自信ねぇんだな」

A「凡人ですからね！私だってリコちゃんとかさつきちゃんみたいに能力あって顔も可愛くて、ばいんばいんだったらガンガン誘ってますよ！！でも私は凡人ですもん！花宮君もさつきちゃんとかリコちゃんみたいな子のほうがいいに決まってます！」

花宮「バカだろお前」

A「…」

35→←33

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す