悪童様に愛を謳う

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リコ(シュートの本数がゼロと言うわけじゃない。この試合もう1つの誤算は日向君のシュートが今日1本も入ってない！)

黒子「もしかしたら破れるかもしれません。」

リコ「え？」

黒子「ボクがチームプレーをやめれば」

火神「なっ！！何言ってんだ黒子」

古橋「11点差か。第3Q誠凛の攻撃を完封した割にとれなかったな。DFがよかったというかあの状態で切れなかったのは正直驚いたよ」

山崎「やっかいなのはやっぱ7番だぜOFだけじゃなくリバウンドもパネェ！1人で中きりもりしやがる」

花宮「ふはっじゃあなおさら問題ないだろ。木吉はとっくに満身創痍だ。もう一押し痛めつけりゃサヨナラだ。行くぞ。」

ビーッ

『第4Q始めます。』

A(黒子…)

若松「出てきたな黒子」

桜井「切り札投入ですね！」

桃井「テツ君…!!」

今吉「さて、見物やな」

瀬戸(ムダだぜ！11番がいる時の攻撃パターンも知ってる泉真館戦で全て見せてもらったからな。オレがサポートする限り花宮は無敵だ)

伊月「…」

花宮(全部読めてんだよ。バカが。お前は次、日向にパスを出す)

ドキュッ

花宮「なっ！？」

火神「うおっ！？と！」

シュッ！

観客「うおおお！！決まった！誠凛約10分ぶりの得点ー！」

古橋(まさか花宮が読み違えたッ！？)

瀬戸(いや…読みは合っていたし実際ベストルートだったはずだ。そもそも味方の反応も変だ)

A(生で見るとやっぱ違うな。これからどうなるのかわかってるからなおさら辛いわ。)

今吉「…信じられへんわ！今の攻撃は今までと同じようでったく別モンやで」

若松「！？」

今吉「今までの黒子のパスはあくまで中継プレイはあくまでチームプレイ。相手からしたら、予想外のトリックプレイのようなものでも味方からすれば、練習で作り込まれた織り込み済みの攻撃パターンや！だが、今のは攻撃パターンに織り込まれてなかった、味方にとっても知らされてなかったパスや。つまり黒子は独断でパスコースを変えた！」

桜井「！！」

今吉「いくら花宮でも、いつくるか味方もわからんパスまで読むのは不可能や」

若松「けど…そんなパスあいつらなんで取れんだよ！」

青峰「テキトーだろ。必要なのはリクツじゃねぇ信頼だ」

今吉(それより気になるんは、Aちゃん随分落ち着いとるな〜？まるでこのこと知っとったみたいやな〜。)

桃井「…」

A(花宮君…怒ってるだろうな…)

花宮「ギリッ」

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