悪童様に愛を謳う

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ｰin霧崎第一ｰ

ザワッ

山崎「えッ！？」

原「うん。わかっちった。11番のドライブのタネ。」

山崎「マジかよ」

原「うん。山崎がブザマに抜かれたの見た時に」

山崎「あ゛ぁっ！？」

原「人が消えるなんてあるわけないっしょ。タネはある。ミスディレクションってのは視線誘導のテクニックなんだろ？つまりアイツは人間の目の動きを察知する能力に長けてるワケよ。つまり答えはコレ」パチッ

山崎「は！？目！？つかわかんねーよ！！カミ切れや！」

原「え〜！？」

古橋「あのやっかいなドライブを封じられるならまかせるさ。巣ももうすぐできる…ところで原」

原「んー？」

古橋「それは…なんだ？」

原「気になる？コレ」

古橋「周りを見ろ。普通は気になるだろ。しかもそれ花宮のカバンの上に置いてあるから誰も聞けないじゃないか」

山崎「しかもバラの花束なんてな！オレたちの待機室にはあってねぇ！捨てちまっても文句ねぇだろ」

原「うーん。でも触んない方がいいと思うよ」

山崎「なんでだよ」

原「なんでもくそもないよん。山崎。花宮怒らせたくなきゃ触んないことだね」

山崎「それはオレもいやだからやめとくか！」

古橋「花宮のファンからの差し入れか？」

原「まぁそんなとこ！俺らのことも好きみたいだったよ！花宮には負けるけどね〜」

古橋「ふぅん。そんな危篤なやつもいるんだな。」

原「そんなこと言ってるけど、古橋も絶対気に入るよ」

古橋「そうか。それは会うのが楽しみだ」


ｰinトイレｰ

ジャァァァ

花宮「ん？こんなところで会うとはねキセキの世代エース。青峰大輝」

青峰「なんだアンタか」

花宮「相変わらずしつけがなってねーなー。敬語使えよ」

青峰「つか、アンタとは試合で1、2度やっただけだし。…相変わらずコスい試合やってんな」

花宮「コスイ？ははは勘弁してくれよ。あんなんただのエサだ。奴らをハメるためのな」

青峰「ふーん…よくわかんねぇけど。アンタこの試合、負けんぞ」

花宮「…はぁ？ふはっ去年できたばっかでお前らに手も足も出なかった奴らに？ナメられたもんだ。むしろどうやったら負けるのか教えてほしいね。」

青峰「別に…ナメてるとかナメてないとかそーゆー話じゃねぇ。理由なんざねぇよ。ただあんたはテツを怒らせた。そんだけだ」

花宮「…へぇ？」

ザッ

花宮(チッわけのわかんねぇこと言いやがって…)

今吉「また会うてしもうたな？Aちゃん♪」

花宮(A？それにこの腹立つ話し声は…)

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