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『私は、総悟さんの彼女ですか?』
『……いや、』
「あの時は」と言い訳をしようとして初めに言った言葉が「いや」ということにより、Aははっと息を飲んでしまう。
そうして一つ二つとはらはら涙を零し、絶望的な目で俺を見つめた。
『……分かりました』
違うと訂正したくて、Aが振りほどきそうになる手首への力を強める。それにより少々顔を歪めた彼女に、思わず手を離してしまった。
俺から視線を外し、呆然と立ち尽くすA。それが酷く小さく見え、瞬きの間に消えてしまいそうだ。
赴くままに彼女を抱きしめ、存在を確認するように何度も腕を回し直す。
バクバクと大きく波打つ心臓。はちきれそうで、身体中の血液が沸騰しているみたいだ。
耳障りなその音が、伝わらない気持ちを余計にもどかしくさせていった。
『うるせェ……』
静まれ、と自分の心臓に言い聞かせ、Aの唇に自分のを這わせる。
何度も何度も角度を変え、深くし、俺の熱で彼女をひたすらオカしていった。
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美空 - 完結おめでとうございます!とても素敵な作品でした!これからも楽しみにしてます! (2017年8月29日 2時) (レス) id: 611dba761a (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - ジュリさん» 最高ですか!! ありがとうございます! とっても嬉しいです! あんまりイチャコラを書かなかった作品ですが、ジュリさんがそう言ってくださったのなら良いです! 閲覧とコメントありがとうございました (2017年8月19日 11時) (レス) id: 677c22d7bd (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - ナナさん» ありがとうございます! 淡々とした夏休みの小さな暇潰しにでもなってくださったら嬉しいです( ´ ∀`) 新作の沖田は甘々ですが、こちらでは書かなかった甘い沖田を書いているので閲覧よろしくお願いします!! (2017年8月19日 11時) (レス) id: 677c22d7bd (このIDを非表示/違反報告)
ジュリ - あぁ最高です! (2017年8月18日 13時) (レス) id: 84c51744c8 (このIDを非表示/違反報告)
ナナ(プロフ) - 凄く良かったです!夢中で読みました!新作も読ませていただきます!!! (2017年8月17日 23時) (レス) id: 12c1829223 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ハル | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/harumemory
作成日時:2017年7月25日 11時