【REBORN!】調整役とやらに選ばれました (ページ30)

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「ふー……緊張した」

「ねぇ、さっきの赤ん坊知ってる？」

「リボーン君のことですか？それならツナの家に住んでるみたいですよ。家庭教師なんだとか」

「ふぅん」

「というか今日は応接室なんですね。天気が良いからてっきり屋上かと思ったのですが」

「今日は枕にするために呼んだんじゃないからね」

「……というと？」

「それ、出来るでしょ」

出来る？ではなく出来るでしょ、という言葉遣いにAの頬が引き攣る。

目の前に広がるのは恐らく風紀委員の書類。

「私風紀委員じゃないはずですが」

「ならなる？」

「えっ？いや、それは……前向きに検討します……」

その答えが遠回しの"いいえ"であることに雲雀は眉を顰め、さらっと予定以上に書類仕事をさせたのだった。

Aはと言えば、神の力によって前以上に頭が良くなったため書類仕事は楽々とこなせるのだが、途中で自分に回されてくる書類が多いことにやっと気づき雲雀の方を見た。

文句の一つでも言ってやりたかったが相手は雲雀恭弥だ。Aは悔しそうな顔を見せるだけだった。

「……思っていたより頭が良さそうだね」

「き、今日だけですよ！？」

そう訴えたところで結局やらされるのだ。