第77話：情報交換 1 ページ28
〈side 悠〉
鳥くんのフサフサした胸毛を触りながら、ひたすらに仕事をさばいていった。
私のおかしな様子に、イギーと鳥くんはドン引きしているみたいだ。どうぞ気にしないで欲しい。
〜♪
…その時、買い換えた携帯電話が鳴った。
そそくさと電話に出る。非通知だ、誰からだろう？
『はい。』
デーボ「よお…、勝手にお前の番号を調べさせてもらったぜ。」
『あ！デーボさんじゃないですか！』
デーボ「こっちもようやく落ち着いたもんでな…。」
電話の相手はデーボさんだった。
イタリアのあの男の人達に追われているっていうから心配だったんだけど、いくら連絡しても繋がらないし、私は完全な受け身態勢だったのだ。
『何があったんですか？大丈夫です？』
デーボ「ああ。…で、遅くなっちまったが…用件はなんだ。」
私が彼に頼みたかった依頼、それはもちろん、ポルナレフさんの情報を売って欲しいということ。
それを話すと、デーボさんは明らかなため息をついた。
デーボ「お前もそれか……。そのポルナレフのせいで、おれだって追われてたんだぜ。」
…なんだか嫌な予感がしてきた。
イタリアのリゾットさん率いる例のチームは、貪欲にポルナレフさんの情報を求めていた。
ポルナレフさん、いったい何をやらかしたの？それどころか、彼はちゃんと生きているんだろうか。
デーボ「…奴らがあんまりしつこいから、おれだってポルナレフの件は調べてみた。
しかし、情報があまりにも出てこねえ。何者かによってポルナレフの情報が抹消されているとしか考えられんな。」
その後のデーボさんの話によれば、ポルナレフさんについてわかったことは二つ。
一つ目は「最後に発見されているのは、イタリアにて多くの人に聞き込み調査を行なっていた場面」。
二つ目は「それがイタリアの巨大組織・パッショーネというギャング集団に目をつけられていたこと」。
デーボ「今回はタダでいいぜ…。これはおれの好奇心ってのもあるからな。」
『いいんですか！なら代わりに、デーボさんを追っている人達のスタンド能力をお教えしましょうか？』
もう知っているかとも思ったが、意外にも彼はあのチームの構成員のスタンド能力は一部しか知らないようだった。
なんでも、彼らもその「パッショーネ」の一員で、基本的に情報が入手しにくいらしい。
『…というような能力です。』
デーボ「助かったぜ、あとで埋め合わせはする。ま、お互いに生きてられることを願うばかりだな……。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 42人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
キョウべえ(プロフ) - ピーカンパイさん» うるさくなんかないですよーっ、いつも嬉しいです！原作の花京院への罪悪感と共に書きました。すまない……。いつもありがとうございます！ (2020年8月13日 5時) (
レス) id: f69dbdccac (このIDを非表示/違反報告)
キョウべえ(プロフ) - 姉御さんさん» いつもありがとうございます！嬉しいこと言ってくれちゃって〜！です！暗チ…もっと登場させたいです…。ギアッチョの出番なんて無理矢理ねじ込みました笑 (2020年8月13日 5時) (レス) id: f69dbdccac (このIDを非表示/違反報告)
キョウべえ(プロフ) - ゆゆさん» いつもありがとうございます！どうか幼い時の彼にも幸せに生きていてほしいという欲望の賜物であります……！ (2020年8月13日 5時) (レス) id: f69dbdccac (このIDを非表示/違反報告)
キョウべえ(プロフ) - Toyさん» いつもありがとうございます！暗チは…本当に素晴らしいですよね……！梅雨明けで毎日暑いですけど、お互いに生き延びましょう…。 (2020年8月13日 5時) (レス) id: f69dbdccac (このIDを非表示/違反報告)
ピーカンパイ(プロフ) - 今現在私は絶滅危惧種になりそうです(?) (2020年8月11日 1時) (レス) id: e408f95724 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：キョウべえ | 作成日時：2020年8月8日 6時
