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待ち合わせをしたクラスメイトと一緒にバイト先まで向かう。言われた通り手を繋いで。
『あ、あそこだよ!私のバイト先』
松「そうなの?楽しい?」
『まぁ1部除けば人も良いし楽しい!』
松「いい所見つけられてよかったじゃん」
そう談笑しながら彼女のバイト先に入る
中からは「本当にいたんだ!」と何人かの女子従業員が駆け寄ってきた
『ふふ〜彼氏!』
松「こんばんは」
『本当にいたんですね、先輩!』
『なに、嘘だと思ってたの〜?』
『はっ、本当にいたのかよ』
裏の方から出てきた男の従業員はヅカヅカとこちらに寄ってくる
この人かな、面倒な人って。
『本当に彼氏ですから!
だからもうやめてくださいね!』
『〜〜っお前本当に彼氏か?』
諦めきれないのか俺を睨みつけてそう言う
え〜こういう時どうしたらいいの…
松「はい、そうですよ
俺のに手出さないでくださいね」
クラスメイトを背中に隠してそう言う
すると信じたのか、男の従業員は裏へ帰っていった
『はわ〜ラブラブで羨ましいです!』
『っでしょ、カッコいいでしょ〜』
松「じゃあお暇しよっか
じゃあまた、」
ペコッと頭を下げてクラスメイトを連れて外を出る
少し歩いてから手を離した
『や〜ありがとう、松川くん
助かった〜』
松「それなら良かった
じゃあまた明日、学校でね」
手を振って別れようとすると再びまた腕を掴まれる
なに?と尋ねると上目遣いをして俺を見た
『ね、本当にウチら付き合わない?
お互い恋人いないからいいと思うんだけど…』
松「…んー確かにね」
『えっじゃあ!』
松「でもごめんな
俺好きな子いるんだ」
するっと掴まれていた腕を離し、また明日ねと言って家に向かって歩く
あ〜やっぱまだ好きだなぁ、諦めなきゃいけねぇのに。
あの時のAちゃん、泣きそうな顔してたな
なんかあったんかな、まぁ心配する立場じゃないか
告白されたのに断っちゃったし、何やってんだろ俺。
イヤホンを付けて音楽を聴いていると追い打ちをかけるように失恋ソングばっかり流れる
曲の切り替わり、タイミング良く電話が掛かってきた
松「…国見?」
電話に出ると今いいですか、と言われて場所を指定された
近くの公園。そこで待ってるらしい。
松「早く帰りたいのに〜行かなきゃダメ?」
国『来てくださいね〜』
ブチッと切られて断るすべを失う
はぁ、と小さくため息をついて公園へ向かった。
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紗凪(プロフ) - おれんじじゅーすさん» 本当だ!!!ありがとうございます!直しました笑 (2019年11月17日 12時) (レス) id: 9be944f40a (このIDを非表示/違反報告)
おれんじじゅーす - 37のとこだって彼氏いなさそうだし?ってなっちゃってますよ! (2019年11月17日 12時) (レス) id: 5dcd63110d (このIDを非表示/違反報告)
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