番外編─刀剣・・・倶楽部?─ ページ5
優依side
薬研さんの手品を見て、最後に鳴狐さんが前に出てきました
お供「では!最後に私めと鳴狐が──」
鳴狐「キツネ、外に出て」
お供のキツネさんの言葉を途中で遮って鳴狐さんが言った
お供「鳴狐!?何故です!?私めも一緒に──」
鳴狐「今回は、鳴狐だけでやってみる」
お供「しかし・・・!」
尚も引かないキツネさんに薬研さんが声を掛けた
薬研「まあまあキツネ。鳴狐の旦那がこう言ってるんだ。やらせてみれば良いじゃねぇか」
お供「うぅ・・・・・・ぅ〜〜〜・・・・・・・・・
・・・解りました。鳴狐!頑張るのですぞ!」
鳴狐「解った」
キツネさんが鳴狐さんの肩から降りて襖の外へ行ってしまった
鳴狐「あるじ」
優「はい」
鳴狐さんが私の隣に座って私を見る
鳴狐「何時も、大事にしてくれて有り難う。お仕事、お疲れ様」
あれ?皆さんの前で仕事(書類)はやってない筈なんだけど・・・
鳴狐「鳴狐知ってる。あるじが山の様な書類を、何時もやってること」
ぅ・・・・・・あまり苦労とかは見せない様にしてたのに・・・バレてた
優「あれは仕方がないですよ。其れに、早く終わらせた方が皆さんと沢山話したり、遊んだり出来ますから」
心配させない様に、と笑えば鳴狐さんは少し眉を下げた
鳴狐「・・・また隠す。もっと鳴狐達を頼って
・・・鳴狐は薬研や光忠みたいなことは出来ないけど・・・」
鳴狐さんは手を上げて、私の頭の上に置いた
そのまま、ふわりふわりと撫で始める
鳴狐「あるじ。偉い偉い」
其の手がとても優しくて、暖かくて、安心出来て・・・
何だか、母上に褒められて撫でて貰っているみたい・・・
*。゚.・*。゚・.。゚*。゚.・*。゚・.。*
鳴狐side
鳴狐があるじの頭を撫でると最初は驚いていたけど、目を細めて気持ち良さそうにした
やっぱり、あるじは可愛い
暫く撫でていたら、あるじから鳴狐の手に擦り寄ってきた
優「・・・んぅ・・・・・・・・・きゅぅ・・・なぁぅ・・・・・・」
え・・・?
何、今の声・・・
まるで、猫みたいな・・・
──・・・・・・狐みたいな・・・──
可愛い・・・
他の皆も固まってた
すると、あるじがハッと目を開けた
優「ぁ・・・ぇと・・・・・・ごめんなさい。つい・・・(いけない・・・“前の”が・・・)」
鳴狐「ううん・・・・・・気持ち良い?」
優「はい!とても」
時々、撫でてあげようかな・・・
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作者名:華狐 | 作成日時:2018年5月3日 15時