【刀剣乱舞】ブラック本丸を治した新しい審神者は･･･ (ページ28)

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弐拾陸話─大広間にて─ ページ28

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優里那side

そして、私と薬研様は大広間の前に着きました｡

少し怖いが、思いきって声を出す。

優｢あの、優依です。皆様の手入れをさせて頂けませんか？｣

？｢･･･折るんじゃないだろうな？｣

優｢そんな事はしません｡｣(でも、信用出来ないよね･･･)

きっとこんな答えが返ってくると思っていたので、考えていた事を話す。

優｢では、私1人で入ります。皆様が怪しいと思う行動をしたら容赦無く斬って頂いて構いません｡｣

隣で薬研様が息を呑む気配。

？｢･･･入れ｡｣

優｢はい｡｣

薬研様に大丈夫と目で伝え、襖を開けて中に入り、閉める。

其処には10人以上の刀剣男士様方がいました。

？｢･･･さっきの事は本当だろうな？｣

優｢はい。嫌という方は無理に受けなくても構いません｡｣

誰も動かない。

優｢では、失礼します｡｣

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Noside

優｢では、失礼します｡｣

優里那はそう言うと、目を閉じ、両手を握り合わせた。

すると、優里那の周りに光の玉が人数分現れ、各々の前で止まる。

優(驚かさないようにゆっくり包んで･･･)

光の玉はゆっくりと光を広げ、刀剣男士達を包み込んだ。

優(ほんの小さな傷も逃さないように･･･)

その光は暖かく、刀剣男士達の傷を優しく撫でながら癒していく。

優｢･･･♪今我願う
傷付けられし者達の傷が全て癒される事を
如何に小さな傷も全て癒される事を
1つも痕を残さず消える事を
我が霊力を源に傷を癒し給え･･･♪｣

優里那が歌い終わると同時に、光は各々の刀に吸い込まれるように入って消えた。

刀剣男士達の傷は跡形も無く消えていた。

優里那はそっと両手を離し、目を開けた。

優｢終わりました。有り難う御座います｡｣

山姥切｢･･･｣(ｽｯ

静かに立ち上がる山姥切国広。

それを見た優里那は再び目を閉じた。

優里那の近くに立った山姥切は自身を抜き、首目掛けて振り下ろした。

他の者達は突然の事に息を呑む。

が、首に当たる寸前でピタリと止まった。

優｢･･･どうされました？｣

山姥切｢何故動かない？｣

優｢動く必要はありませんから。それに･･･皆様が人間不信になったのは前任の責任。前任の責任は後任である私の責任です。ですから、私が受けるのは当然の事だと思うので｡｣