【刀剣乱舞】ブラック本丸を治した新しい審神者は･･･ (ページ15)

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拾参話─決着─ ページ15

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一期一振side

言霊を使われても体の制御が出来た。

あの子･･･優依殿は一体何者なのですか･･･？

その時、優依殿は主殿に蹴られ飛ばされた。

薬研｢あっ！｣

一期｢どうしたのですか？薬研｡｣

薬研｢･･･大将、怪我してる所を蹴った｡｣

一期｢えっ!?｣

再び目を向けると、蹴られた所を押さえ苦しそうにしていた。

優｢ぅ･･･げほっ！ごほっ！･･･っかはっ｡｣

そして、血を吐いた。

じわりと、押さえた所から紅が広がった。

麗｢やっぱりね。手負いの状態でよく来たわね｡｣

優｢･･･流石、審神者に選ばれるだけはありますね･･･｣

その後も主殿は攻撃し、優依殿は避ける、という事が続いた。

先程より、優依殿がおされている。

和泉守｢彼奴は何故あんなに俺達の事を･･･｣

一期｢･･･解りません･･･しかし、何かを変えたいのではないでしょうか･･･｣

麗｢私が自分の刀剣をどうしようが勝手でしょ！物は使われてこそ物なのよ！｣

距離を取ったお2人。

その時、優依殿の気配が変わった。

優｢違う･･･彼等は神であり、人です！心を持つ尊い存在です！｣

カッと開かれた瞳は先程迄の水色ではなく─

─夜闇に輝く月のような、淡い黄色の瞳でした｡

優｢貴女は彼等を傷付けた･･･それは罪に値します｡｣

すると、一気に距離を詰め、主殿に攻撃した。

いきなりの事で即座に対応出来なかった様で、おされる主殿。

やがて、足を払われ倒れた。

その首元に脇差を突き付ける優依殿。

立ち上がって攻撃しようとするも、また払われて倒れる主殿。

優｢その罪に対し、私は天誅を下しましょう｡｣

麗｢ま、待って！もうしないから！｣

優｢･･･貴女の刀剣様方が同じ様にした時、聞き入れなかった貴女が、自分が同じ立場になったらするのですね･･･｣

刀を逆手に持ち変え、振り上げた。

麗｢いやっ！やめて！｣

優｢･･･地獄に堕ちよ｡｣

そして、心臓に向かって振り下ろし、突き刺した。

主殿は少しの間痙攣し、やがて動かなくなった｡

優依殿は刀を振って付いた血を落とし、鞘に納めた。

そして、背を向けたまま、言った。

優｢･･･終わりました。もう･･･じ、ゆう･･･で･･････す･･････｣