〇３５話 我が女神の提案side審神者 ページ39
書いてある書類を見せるがやはり霧羽はよく解らなかったのか首を傾げる。困り顔も可愛ええ。見蕩れていると呆れた様に薬研からペシリと頭を叩かれる。痛いよ。
｢大将の御上方が半年に一度、本丸の監査が入るんだ。その監査の基準が見習いの鬼灯から始まり、雛菊、菖蒲、桔梗、睡蓮、牡丹が下級五種。上級五種になると、萩、梅、桐、椿、藤となる。ちなみに数字で分かりやすく言うと鬼灯が１点。そこから１０刻み程度の差で審神者の力を現す花の紋が違う｣
｢そうそう、凄い人その上の桜の階級があって、花弁が白から桃色に色付けば【特】がつくんだよ｣
細かい説明をしてくれた薬研に感謝しつつ、書類を眺めた。判定は“萩 ”良くもなく、悪くもなく、いわば普通の結果である。
更にいえば、私の本丸は霧羽が来たことにより監査が厳しい。それに今度の演練にも強制召集されるし。
｢ではこちらは？｣
霧羽が機械的な文字とは違い、最後に乱暴な言葉が書いてある所を指さす。うげっ
｢ここは私を担当してる、凪さんっていう役人さんからで…｣
男の人で私の上司。いい人なんだけど怖い。うん、毎日仕事に追われていつも隈が酷い。
｢鍛刀、しないんですか？｣
｢う"…｣
痛いところをつかれた。そんな無垢な瞳で見ないで。
｢霧羽姐は知らなかったな。大将は鍛刀が苦手でな、俺っちと和泉守の旦那、蛍丸以外はみんな戦場で拾ってきたヤツばかりなんだ｣
｢だから鶴丸がドロップした時は発狂したなー｣
｢では皆さんのご兄弟もまだ揃っていないのですか｣
｢そうだなぁ…、粟田口では骨喰といち兄、平野と厚だな｣
｢ぼくだって岩融に三日月、石切丸と小狐丸といるんですよ！｣
｢僕も江雪兄様と宗三兄様がいる…｣
やんややんやと騒ぎ出す短刀達。兄弟の話をしだすと目を輝かせて楽しそうに話す彼らに大好きなんだと伝わってくる。ああ、胃が痛いよ。
｢ご、ごめんねぇ…。私がふがないばっかりに｣
｢主君っ、そんなに気を落とさなきでください！｣
｢そうです！どろっぷしてこない岩融たちがわるいんです！｣
ああ、うちの子ら天使。優しさに目から汗が。
｢ご主人鍛刀してみては？｣
｢え｣
｢諦めたらそこで試合終了とご主人の書物でも書いていました｣
突拍子もない言葉に声がもれる。マジっすか霧羽ちゃん。後いつその本見たの。でも女神の頼みだ。
｢そう、だよね…。うん、私頑張る！｣
｢それではオール５００で、いざ！！｣
〇３６話 来てくれたのは彼ですside審神者→←●３４話 とある日
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加州☆鶴丸☆三日月☆一期ファン - 消さないでください！！！！！ (2017年2月25日 21時) (
レス) id: 4110b38b3b (このIDを非表示/違反報告)
七瀬 - 続きが読みたいです...消さないで。応援してます。 (2017年2月8日 17時) (レス) id: e4d207fc48 (このIDを非表示/違反報告)
ビタミン365日(プロフ) - 水鳥さん» コメントありがとうございます。そう言って頂けると嬉しいです！この作品も話がいっぱいになったので新章を公開したいと考えています。新作のご意見も感謝です！！参考にさせていただきます。 (2017年2月1日 21時) (レス) id: edca99e45f (このIDを非表示/違反報告)
水鳥(プロフ) - 私としてはお話を続けてくださると嬉しいです。新作の方は刀剣女士のものが見たいです。新作もこのお話も楽しみにしています (2017年1月31日 20時) (レス) id: 55fe5a8c04 (このIDを非表示/違反報告)
シアトル(プロフ) - 面白かったです！頑張ってください♪(´ε｀ )！ (2016年12月11日 9時) (レス) id: 93e9cd7354 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ビタミン365日 x他1人 | 作成日時：2015年6月16日 20時
