◎２４話 焦りと後悔※ ページ26
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｢落ち着け！！｣
｢落ち着いていられるか！早く戻らねば手遅れになる！！｣
｢まずは手入れが先だ！君だって重症だろ！？｣
｢それはお前も…！｣
二頭の暴れる馬を宥める和泉守と陸奥守。馬の上には血を流しぐったりと意識をなくした堀川と鯰尾が乗せられていた。
満身創痍都とはこの事だろう、鋭い刀で斬られた刀傷からはとめどなく血が流れ、呼吸も浅く顔色と真っ青だ。あと一撃でも受けていれば確実に折れていたに違いない。馬もまた切り傷が多い。
同じく全身傷だらけの鶴丸と長谷部も意識はあるものの重症で打撲痕や刀傷にあり、ぴしゃりぴちゃりと血痕が地面に飛び散っている。こうも激しく言い争っている二人に誰もが呆然と見つめていた。
｢離せ鶴丸！！｣
｢駄目だ！今度こそ折れるぞ！！｣
｢俺などどうでもいい！大和守も残っている！それに……村正が、っ、あやつの方が先に…｣
｢長谷部！！｣
審神者の声で言い争っていた二人の声が止まる。その声で長谷部が地面に倒れ込んだ。鶴丸も長谷部を抑えていた為力尽きて膝をつく。
そこで漸く、本丸の刀剣達が動き出した。
｢鶴ちゃん！長谷部くん！｣
｢オイ！国広、鯰尾しっかりしろ！！｣
｢薬研！直ぐに手入れ部屋の準備を！！｣
｢もうやってるぜ大将！！｣
破壊一歩手前の堀川と鯰尾は和泉守と光忠で手入れ部屋へと運ぶ。長谷部は大倶利伽羅と獅子王に運ばれた。他の刀剣達も手伝いに向かった。鶴丸を運ぼうとするも｢先に報告を｣と遮られた。残された審神者と薬研と加州が傷の痛みに顔を歪める鶴丸を見つめた。
｢一体何があったの？｣
｢検非違使だ。…奴ら突然現れて鯰尾を吹っ飛ばした。俺達も対抗したんだか、相手が馬鹿強くてな……。あんな驚きはいらないなぁ…｣
｢それで、霧羽と安定は！？｣
｢…俺や長谷部、堀川も重症まで追いやられて、そしたら霧羽が撤退しろと命令をだしてな……｣
｢それでアンタは安定と霧羽を置いていったわけ！？｣
｢反論したさ…。だが、彼女は俺には約束を突き出して、大和守も重症だったがそれどころじゃなくて…ッ、クソ！！｣
力無く握られた拳が床に叩きつけられる。強く唇を噛み締める燭台切の姿にそれ以上は酷だ判断した審神者は太郎太刀と蜻蛉切を呼び手入れ部屋へと連れて行った。
｢主…｣
｢うん。清光皆の手入れが終わり次第直ぐに墨俣に向おう｣
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加州☆鶴丸☆三日月☆一期ファン - 消さないでください！！！！！ (2017年2月25日 21時) (
レス) id: 4110b38b3b (このIDを非表示/違反報告)
七瀬 - 続きが読みたいです...消さないで。応援してます。 (2017年2月8日 17時) (レス) id: e4d207fc48 (このIDを非表示/違反報告)
ビタミン365日(プロフ) - 水鳥さん» コメントありがとうございます。そう言って頂けると嬉しいです！この作品も話がいっぱいになったので新章を公開したいと考えています。新作のご意見も感謝です！！参考にさせていただきます。 (2017年2月1日 21時) (レス) id: edca99e45f (このIDを非表示/違反報告)
水鳥(プロフ) - 私としてはお話を続けてくださると嬉しいです。新作の方は刀剣女士のものが見たいです。新作もこのお話も楽しみにしています (2017年1月31日 20時) (レス) id: 55fe5a8c04 (このIDを非表示/違反報告)
シアトル(プロフ) - 面白かったです！頑張ってください♪(´ε｀ )！ (2016年12月11日 9時) (レス) id: 93e9cd7354 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ビタミン365日 x他1人 | 作成日時：2015年6月16日 20時
