●２１話 鶴に貸しひとつ ページ23
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｢そろそろ錬度あげの為に出陣します!!!｣
昨夜、ご主人から夕餉中に言われた。これから出陣出来ることに隣にいた堀川殿と喜ぶ。次の言葉が無かったら。
｢出陣するメンバーは、鯰尾、鶴丸、長谷部、安定、堀川。隊長は霧羽。第二部隊と第三部隊はメンバーはそのままで出陣と遠征に。残りは内番に回って｣
｢え"｣
資料片手に今日の内容を読み上げるご主人はいつもと違い凛々しいが、読み上げられた大和守殿の名前がでて顔が引き攣る。手合わせ以来、出来るだけ合わないようしてたがここでボロが出るとは。
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夜になり、訪れたのはもう定位置となってきている木の上。広間の方ではまだ灯がついていてきっと刀剣の誰かがお酒でも煽っているのだろう。
｢わっ!!｣
｢…………｣
茂みから鶴丸殿が出てきた。長くから茂みの中にいたのか頭に幾つもついている。
｢どうだ、驚いたか？｣
｢……頭に葉っぱついてまますよ｣
｢そっちかっ!!霧羽は反応が薄いな｣
茂みから鶴丸殿を引っ張りだし頭についてるものをひとつひとつ取り除いていく。髪の毛サラサラだなぁ。ご主人に言われて櫛でといてるけど自分の髪もこんなにはならない。
｢そうやって驚かすのもいいですが、やり過ぎるとまた、木に吊るされますよ｣
｢おっと…、それは勘弁してほしい｣
短刀達と仲良くなった後日、仲良くなった短刀達(短刀達には姉様と呼ばれるようになった)に己の噂は嘘だと説明した。
翌日、鶴丸殿は庭の木に吊るされていた。「霧羽姉様を馬鹿にしないでください！」「おしりぺしぺししてやりましょう」取り巻きである短刀たちが吊るされていた鶴丸の尻を木の枝で叩き出してたのを見てしまった。短刀の団結力は素晴らしかった。
｢それで何の用ですか？｣
｢いやなに、君の噂を勝手に流した事を、まだきちんと謝ってなかったからな｣
｢今更ですよ？｣
｢はは、返す言葉もない｣
からからと笑う姿は夜を背景により美しく映えらせる。
｢なら貸しにしときます。小生が望むものを返して下さいな｣
｢こいつは大きな貸しをつくってしまったな。短刀達ので結構きているんだが｣
｢小生が短刀達に真っ青な顔して全力で逃げられた心の傷よりは安いもんですよ｣
すまんすまんと全然反省の様子がみられない…また短刀達に吊るされればいいのに。
｢なら、約束しよう。きみが望む事を叶えると｣
｢約束｣
｢明日は俺も一緒に出陣するしよろしくな｣
｢……｣
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加州☆鶴丸☆三日月☆一期ファン - 消さないでください！！！！！ (2017年2月25日 21時) (
レス) id: 4110b38b3b (このIDを非表示/違反報告)
七瀬 - 続きが読みたいです...消さないで。応援してます。 (2017年2月8日 17時) (レス) id: e4d207fc48 (このIDを非表示/違反報告)
ビタミン365日(プロフ) - 水鳥さん» コメントありがとうございます。そう言って頂けると嬉しいです！この作品も話がいっぱいになったので新章を公開したいと考えています。新作のご意見も感謝です！！参考にさせていただきます。 (2017年2月1日 21時) (レス) id: edca99e45f (このIDを非表示/違反報告)
水鳥(プロフ) - 私としてはお話を続けてくださると嬉しいです。新作の方は刀剣女士のものが見たいです。新作もこのお話も楽しみにしています (2017年1月31日 20時) (レス) id: 55fe5a8c04 (このIDを非表示/違反報告)
シアトル(プロフ) - 面白かったです！頑張ってください♪(´ε｀ )！ (2016年12月11日 9時) (レス) id: 93e9cd7354 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ビタミン365日 x他1人 | 作成日時：2015年6月16日 20時
