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ギィィィと音を鳴らして

ゆっくり開く門

「中に入る前にいいですか?」

『……ん?』

「中におそらく前任が居ると思われます。ですからまずはその前任を追い出すことを優先してください。殺しても構いません。方法は二人に聞いてください。」

『それ、今言うか……?』

「………………最後にこちらを。」

『これ 刀?』

革が皐月に渡したものは
 
少し短めの刀だった。

「貴方の守り刀として、使ってください。」

革は頭を下げ車に乗り込んだ

『……守り刀……』

「行くぞ。シロ、皐月」

「あ?って待てよっ!クロ!」

クロとシロに続き

皐月も本丸へと足を踏み入れた

「……け……」

誰かの声が聞こえた。

皐月がそう感じたとき、

「……出ていけ!」

皐月の前で刀と刀が

刃を交える音がした

『……なっ、!』

そこにいたのはシロと

……シロのように真っ白な青年だった。

「シロが二人か……」

「バーカ、こいつぁ刀剣だろーよ」

青年は

表情を崩さずこういった

「……ここに…何のようだ……人間…」

白い青年は所々

赤かったり黒かったり。

服も少しボロくなっていた。

皐月はそんな青年が気になったのか

『あんたここの奴か?』

そう訪ねた

「だったら……どうする」

『……ここにいる審神者とやらに会いたい』

皐月は真剣な表情でそう言った

しかし青年は揺らがない

「会わせるわけにはいかねぇな、」

シロと刃を交えながら

皐月に向かって

「関係ねぇ奴らを主には会わせられねぇ」

主……その一言に

皐月は偽りを感じていた。

九→←七



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作者名:ぱすてる | 作成日時:2017年10月8日 14時

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