怖いもの知らずとブラック本丸 (ページ8)

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『黒い本丸…………って』

「審神者による被害が本丸に居る者へと増えた結果、おこる危険な状態です。あまり私の口からは言いたくありませんので実際に貴方の目で確かめてください。」

革は悲しそうな顔でそういった

『……わかった』

そんな彼を見て皐月は了承した

「ではこちらにお乗りください」

皐月は3人に連れられ

車へと乗り込んだ。

ここからどこへ行くのかと

そう訪ねると

「先程お話したブラック本丸です」

革は表情ひとつ変えずにそう答えた

「お前は力も強さもある。だからブラックの審神者になるんだろう。」

「ブラックかー俺嫌いだなーあそこに居る奴、敵意剥き出しだもん」

革に、続いて

クロ、シロと言いたいことを口にした

『まぁ……興味はないから』

皐月はそう告げて

目を瞑った。

そのまま眠りについた。

それからしばらくして

車は薄暗い門の前で走るのを停めた

「皐月様、起きてください。着きましたよ」

皐月が目をさまし

そこに見えたのは

ここに来る前学校へ向かう途中に見えた

あの黒い光と、同じようなものだった。

『これは………………闇か…』

「あぁ。おそらくここに居る刀剣男士だろう」

『刀剣男士…………。』

その言葉は

さっき革が説明をしたときに

あった言葉だった

審神者によって顕現され、歴史を守るために戦い、大切にしなければいけない人。

しかしブラック本丸に居る刀剣は

審神者によってつくられた闇の刀剣

審神者が起こした被害が生み出す

悲しいものだ。

『………行くか』

皐月はそう言って、門に手をかけた。