【男性声優】さ い だ ー が ー る ! ! ８【愛され】

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｢やだなぁ葵ちゃん。｣｢…何、先に田辺に手出したのはそっちでしょ？｣等とアフレコをこなす。

ある程度喋ったところで、1度Aと駒田はアフレコブースを出る。

今は神尾のモノローグの様な所だからだ。
ちょっと間は二人で椅子に座って出番待ち。


台本を目で追いながら確認していると、｢Aちゃんさ。｣とおもむろに名前を呼ばれる。

台本から目を離して、｢？なんですか？｣と聞き返した。



駒｢…Aちゃんは浅沼さんのことどう思ってるの？｣

｢…？どう思うって…、どういう事ですか…笑｣

駒｢どういうも何も、そういう意味合いでって事。｣

｢…｣

駒｢浅沼さんが本当はどう思ってるかは俺も知らないけどさ。二人見てると不思議で。｣

｢…何も無いですよ。｣

駒｢そうなの？｣

｢何かあったら困るのはお互い様なんで。｣

駒｢随分ドライなんだねAちゃんは。｣

｢この仕事が好きなだけです。…それに……。｣



そこまで言いかけて、ふと口を閉じる。


先の言葉が気になったのか、｢？それに？｣と続きを急かす駒田。

だが｢いやなんでもないです。｣と笑って、終わった神尾と入れ替わるようにアフレコブースに入った。

だってこれ以上言ったら、まるで自分が浅沼を好きみたいになってしまうんだから。









｢…まだちゃんと、好きって言われてないんだよなー…なんて……贅沢か。｣






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▽3→←▽浅沼の話、その二。(夏輝さん ﾘｸ)

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