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僕は頭に角が生えているそらるさんに説教(二回目)をされていた。僕は悪くないもん。先輩が悪いんだもん。

ぶー…と不貞腐れているとそれすらも指摘してくる僕の相棒。あーあ、あのままるす君とか帰らなければもっと説教は早く終わるのに…。何で帰っちゃうかな。

なるせは先輩の家に残ってるし、向こうでどういう事が怒ってるのかしらないし…。

はぁぁ…早く終わんないかな…。


__パンッ


「ひっ!?」

そらるさんが僕の目の前で手を叩く。「ほーらやっぱり聞いてなかった」とどんどん時間は長引く一方。


「お前は病院ひたすら通ってそれ治せ。で、その期間Aには合わない事」


「はぁぁ!?」


待って待って有り得ない。それは無いでしょ!僕死んじゃうよ!

子供の様に駄々をこねるが許してくれない。

何でだよばかる(そらる)さん。


「あほるさん…」

「そらるだろ。追加でお仕置き加えるよ?」


その場に土下座をすると何とか許してくれた。

いや本当に無理。最低二日に一回は合わないと病む。

「おまえはAに合ったらろくなことがない」って、何を根拠に…!それは何かがいつも起こるからだよ!

別に会って直ぐ襲うなんて事ないでしょ!?

「いいか、会うな。会ったらA奪うよ」

「…え」


「…冗談」と鼻で笑い小馬鹿にしている。そして少しでも信じてしまった自分が嫌だ。


「(先輩は僕のだし。誰にも渡す気ないし)」



「ほら、じゃあ帰れ」と自分から呼び出した癖にさっさと追い出す。


バタンと家のドアが閉じるととぼとぼ自分の家に向かう。

会うな…かぁ…。


「……無理だから会おう」


って思って電話にかけてみたがでない。LINEを大量に送っても反応無し。

こ、これは…避けられてない、よね?

まさかそれは無いだろう。先輩に限ってそんな酷い事はしない。

「……よね?」


…だが返信も何も無い。

嘘でしょ。いや嘘でほしい。やだやだやだ。先輩に避けられるのだけはやだ。絶対死んでも嫌だ!

『近寄らないでもう関わらないで』

あぁ、また僕の中で被害妄想が始まった。悪い癖だ。それはどんどん広がっていく。

『私、そらるさんと付き合うから』


え。それだけは駄目。ホントに。やだ、やだやだやだ!


「せ、せんぱいぃぃ!離れないでぇぇぇ!」


うわぁっと一人で大騒ぎ。いく行く人が僕を見返す。勿論、先輩も。


……ん?先輩も?


『……あ、あの、まふ君?』


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うちは一生そらるさんのファンでいます。頑張れ。

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作者名: x他2人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/list/ryou/  
作成日時:2018年2月2日 22時

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