第17話 ページ18
ら「タッタッタッ」
無言で走り続けるわたし達は、いつのまにかこの建物から外に出ていた。
『らん!まだ話が…!』
ら「急にいなくなるから…もしかしたらと思ったらドンピシャ。急に居なくならないでよ!せめて一言言うだけでも…!」
『…ごめん』
ただただ、私はらんに謝ることしか出来なかった。
ら「それより、みんなと合流するよ!」
『…うん』
〜〜
ら「あ、おーい!いるまー!」
い「あ、やっと来たか」
『…ありがとらん』
い「おいA、何があったか話せ。流石に今の状況で黙って居られるほど、俺は馬鹿じゃない。」
『…うん。わかってる』
やはり聞かれたか、と思うとあまりみんなにさっきの話を教えたくないので、嘘の情報を喋ることにした。
『私は人間界のボスと話をしていたの。今の状況はまずいって』
い「どんなまずいだ?」
『…怪物が来るらしいの。』
い「怪物?」
『そう』
こ「なんで?」
『それが分からないのよ。』
こ「そっか、」
『だから人間界の人と少し会議をしてたの』
ら「え、じゃあ…俺たちが邪魔したってことに…なるってこと?」
『違う!そうじゃなくて…!その、でも、私は嬉しかった。あっちにいるのって結構辛いし、あのボス話が長いし、態度悪いし…』
ら「あ、そうなんだ…」
『うん、だからすっごく助かった。ありがと』
これは本心だ。ボスに6人の愚痴を永遠に聞かされると、怒ってしまいそうになるから…
い「ならいいけど…(」
ドオオオオオンッ
『ッ…え?』
い「クソ…今かよ…」
『…まって、違う…』
い「?なにが」
『しっ!』
明らかにいつもと違う雰囲気だった、何か大きなものが迫ってくるような、、そんな感じがした。
コツ…コツ…
誰かの足音が聞こえる。
『…(この音…もしかして…ッ)』
人「〜♪」
『(人間…ッ!?)』
人「はぁ、いねーじゃねーかよ、」
人「まぁでも、これがあってよかった」
『(これ…?)』
人「ザ…ザザ…」
『(…?)』
人間が何かをした。何をしたのかはわからない。
ら「うっ…」
『?らん…?』
い「ぐ…」
『…?』
みんなの様子がおかしい。どういうことだ…?
人「よーっし、俺の任務はもう終わったしっかーえろっと」
『…なに?何が起こって…』
ら「ギンッ…」
らんの目が桃色に光った。いや、みんなの目にも、紫、黄色、水色と…目が光っている。
『らん?』
ら「シュバババッ」
『!?!?っぶな…らん!?どうしたの…?』
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作者名:ルカ | 作成日時:2023年10月6日 22時