検索窓
今日:2 hit、昨日:1 hit、合計:44,753 hit

拾漆話 ページ18

チュンチュン




雀の鳴き声が、聞こえ私は目を覚ます。

ぼーっと、している脳を覚ますために私は目を擦った。







_______________昨日は、ヒロトと。




天井を見つめ、昨夜のことを思い出す。


思い返すだけでも、幸せな気持ちになれた。









ふと、ヒロトがいるであろう布団を見てみる。














貴女「ヒロトが……いない。」






そこに、ヒロトの姿は無かった。



先に、帰ってしまったのだろうか。何も言わずに帰るなんて……。あまりにも酷すぎる。




私は、かなりのショックをうけた。





はぁ……と、うなだれ布団にばさっと倒れ込む。




すると、





貴女「ん?何だこれ……」



私は枕もとに一枚の封筒が置いてあるのに気がついた。




きっと、ヒロトからだ。中に、何か書いてあるかもしれない。





そう思い、封筒を開けようとしたその時








ガラッ








「みーつけた」




金髪の美しい髪が、揺れている。







妖美に微笑む男









紛れもない……






貴女「照美……さん」





私は、青ざめる。肩の震えが止まらなかった。






照美「屋敷以外の男と交わるのは、御法度じゃあなかったっけ?それに、抜け出すなんて……」






ククッと彼は、私を嘲笑う。









照美「これが、屋敷のトップに登りつめた女の末路か」









「哀れだな」






もう、終わりだ。






照美「この女を連れてけ」




照美がそう言うと、後ろから男が2人出てきて私の腕を掴んだ。






彼らは






貴女「風丸さん、佐久間さん……」





私を、浅草の家から連れ去った人だった。









風丸「おい、立て」






私は、座ったままだ。吉原なんかに、絶対戻りたくない。






佐久間「チッ 早くしろ!!!!」





優しくしてくれた、あの時とは違う。







私を蔑む目









___________嗚呼、結局大人は自分のことしか考えてないんだ。





誰も私の味方なんてしてくれない。








2人の男は、私を無理矢理引っ張りあげ、乱暴に駕籠の中へ押し込んだ。








そして、ゆらりゆらりと私は、吉原へ運ばれていった。









拾捌話→←拾陸話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (148 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
117人がお気に入り
設定タグ:イナズマイレブン , 基山ヒロト , 遊女   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

りま(プロフ) - ゆーみやン@JustinB好きさん» ありがとうございます!本当に嬉しいです!これからも宜しくお願いします。 (2017年4月26日 19時) (レス) id: 955dc22c3d (このIDを非表示/違反報告)
ゆーみやン@JustinB好き(プロフ) - 完結おめでとうございます! 切ないお話でしたが、感動しました!! 読み飽きなかったです! これからもりまさんのこと応援しています!( *´艸`) (2017年4月9日 1時) (レス) id: cef1a7a657 (このIDを非表示/違反報告)
りま(プロフ) - 南野ユウカ@元ぱるさん» ありがとうございます。そんなこと言っていただき本当に嬉しい限りです。今後ともりまの作品を宜しくお願いします。 (2017年3月25日 8時) (レス) id: 7395b73eeb (このIDを非表示/違反報告)
南野ユウカ@元ぱる(プロフ) - 完結おめでとうございます。とても面白かったし、展開が読めなくて凄くワクワクしてました。 (2017年3月25日 6時) (レス) id: 16e2777840 (このIDを非表示/違反報告)
ぱる(プロフ) - りまさん» はい!更新頑張ってください!!(o^-')b ! (2016年11月13日 9時) (レス) id: 16e2777840 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:りま | 作成日時:2016年5月28日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。