拾漆話 ページ18
チュンチュン
雀の鳴き声が、聞こえ私は目を覚ます。
ぼーっと、している脳を覚ますために私は目を擦った。
_______________昨日は、ヒロトと。
天井を見つめ、昨夜のことを思い出す。
思い返すだけでも、幸せな気持ちになれた。
ふと、ヒロトがいるであろう布団を見てみる。
が
貴女「ヒロトが……いない。」
そこに、ヒロトの姿は無かった。
先に、帰ってしまったのだろうか。何も言わずに帰るなんて……。あまりにも酷すぎる。
私は、かなりのショックをうけた。
はぁ……と、うなだれ布団にばさっと倒れ込む。
すると、
貴女「ん?何だこれ……」
私は枕もとに一枚の封筒が置いてあるのに気がついた。
きっと、ヒロトからだ。中に、何か書いてあるかもしれない。
そう思い、封筒を開けようとしたその時
ガラッ
「みーつけた」
金髪の美しい髪が、揺れている。
妖美に微笑む男
紛れもない……
貴女「照美……さん」
私は、青ざめる。肩の震えが止まらなかった。
照美「屋敷以外の男と交わるのは、御法度じゃあなかったっけ?それに、抜け出すなんて……」
ククッと彼は、私を嘲笑う。
照美「これが、屋敷のトップに登りつめた女の末路か」
「哀れだな」
もう、終わりだ。
照美「この女を連れてけ」
照美がそう言うと、後ろから男が2人出てきて私の腕を掴んだ。
彼らは
貴女「風丸さん、佐久間さん……」
私を、浅草の家から連れ去った人だった。
風丸「おい、立て」
私は、座ったままだ。吉原なんかに、絶対戻りたくない。
佐久間「チッ 早くしろ!!!!」
優しくしてくれた、あの時とは違う。
私を蔑む目
___________嗚呼、結局大人は自分のことしか考えてないんだ。
誰も私の味方なんてしてくれない。
2人の男は、私を無理矢理引っ張りあげ、乱暴に駕籠の中へ押し込んだ。
そして、ゆらりゆらりと私は、吉原へ運ばれていった。
。
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りま(プロフ) - ゆーみやン@JustinB好きさん» ありがとうございます!本当に嬉しいです!これからも宜しくお願いします。 (2017年4月26日 19時) (レス) id: 955dc22c3d (このIDを非表示/違反報告)
ゆーみやン@JustinB好き(プロフ) - 完結おめでとうございます! 切ないお話でしたが、感動しました!! 読み飽きなかったです! これからもりまさんのこと応援しています!( *´艸`) (2017年4月9日 1時) (レス) id: cef1a7a657 (このIDを非表示/違反報告)
りま(プロフ) - 南野ユウカ@元ぱるさん» ありがとうございます。そんなこと言っていただき本当に嬉しい限りです。今後ともりまの作品を宜しくお願いします。 (2017年3月25日 8時) (レス) id: 7395b73eeb (このIDを非表示/違反報告)
南野ユウカ@元ぱる(プロフ) - 完結おめでとうございます。とても面白かったし、展開が読めなくて凄くワクワクしてました。 (2017年3月25日 6時) (レス) id: 16e2777840 (このIDを非表示/違反報告)
ぱる(プロフ) - りまさん» はい!更新頑張ってください!!(o^-')b ! (2016年11月13日 9時) (レス) id: 16e2777840 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りま | 作成日時:2016年5月28日 17時