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☆８☆ ページ8

「お忙しい中、お疲れさまです！」


相葉さんのマネージャーになって３年目って言ったっけ？


若々しいなあ・・・ちょっと眩しい。




なんて、オバサン的思考を巡らせながら




「今日はありがとうございます」って丁寧に頭下げて。




一応名刺をお渡しする。




「行くんだったらしっかり宣伝して来いよ」ってアシルに釘さされてるからね。





それにも、「ありがとうございます！」って爽やかに返してくれたマネージャーさんが


連れて行ってくれたロケバスの中





「あっ！Aちゃん、お疲れ！」


「お〜・・・久しぶりだね。」



ドアを開けると、相葉さんと櫻井さんが笑顔で迎えてくれて



車内へと足を踏み入れながら、それに



「お久しぶりです」って頭を少し下げた。









．








「ニノにプレゼントか〜」





「う〜ん」って腕組みしながら櫻井さんが苦笑い。




「翔ちゃん、何かリサーチ無いの？！今ニノが欲しがってるものとかさ！」



「・・・あの人、基本的に無欲だから。」



「確かに！物欲本当に無いよね、ニノって。」



面白そうにぽつりと言った櫻井さんの言葉にひゃひゃって笑う相葉さん



うん・・・それはね、分かってるの。


だから困ってるんだもん。






帰国した時なんてさ・・・



キッチン用品、フライパンしかなかったんだよ、和也の家。




ビックリして聞いたら



「作る人居ないのに必要あるか？って思って、全部実家に送っちゃった」って。





まあ、その後、帰国したってお母さんとお姉さんに連絡したら、そっくりまた送り返してくれたけど。






.







・・・どうしようかな。


こんなに悩むと思わなかったな・・・。



溜息ついた私に二人の視線が同時に向いて

それから二人で顔を合わせた。



「・・・やべえ。多分、相葉君と同じ思考になってる。今。」



「やっぱり？！や、それしか無いっしょ！って思う！」




・・・良くわからないけど、もの凄く嫌な予感がする。



「Aちゃん、ごめん、ニノは確かに欲は無いけど、一つだけ欲してるもんがあったわ。」



「何か、翔ちゃんが言うとちょっとピンクな感じだね！」



「何でだよ！いや、あなただって同じ事思ってんでしょ？」


「思ってるけどさっ！何かね、ピンクなの！」


「そりゃ、あなたがそういう風に考えるからでしょ。」




ああ・・・嫌な予感がひしひしと。

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