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Aside
部活に行く途中 、今1番会いたくない人に廊下で出会う
A「岩ちゃん 、、」
思わず声を出してしまった
岩ちゃんがすぐに振り返る
岩「よう」
やっぱり目は合わせてくれないんだな
A「ねえ岩ちゃん」
私は聞こえていなくてもおかしくないくらいの小さな声で言った
A「なんで、避けるの ?」
今にも泣き出しそうだった
聞こえていたらしく 、岩ちゃんは目を大きく見開いた
岩「、、別に避けてねえよ」
少しの間沈黙が流れる
何を言えばいいのか 、私の頭は真っ白で
何も言えなかった 。
岩「じゃあ 、先行くな」
岩ちゃんが歩き出す
A「待って !」
気づけば私は岩ちゃんの腕を掴んで引き止めていた
岩「なんだよ」
A「岩ちゃんは 、私のこと嫌いになった ?」
岩「別に嫌いになってねえよ」
A「嘘つき 、そうやって今も目すら合わせてくれないくせに」
自分でも驚くほど 、勝手に次々と口から言葉が出る
岩「本当になんでもねえよ、お前の勘違いだ」
岩ちゃんは私の手を振り払い 、逃げるように部活へ行った
A「嘘つき、、、」
だって昨日まで部活行くぞって教室まで来てくれたじゃん
廊下で会ったらすぐこっちきて話してくれたじゃん
私に 、笑顔見せてくれたじゃん 。
嘘つき 、嘘つき
岩ちゃんとちゃんと話したいのに 、
そんな私の思いとは裏腹に声じゃなくて涙だけが溢れ出る
A「なんで、こうなるの 、、」
そんな私の声が 、誰もいない廊下にただ響いていた。
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りゅりゅくん(プロフ) - ナシロさん» そう言っていただけて嬉しいです、ありがとうございます(;_;) (2020年5月18日 18時) (レス) id: 918bdcad21 (このIDを非表示/違反報告)
ナシロ - すごい面白かったです!こんな作品に出会えて感激です! (2020年5月12日 12時) (レス) id: 45388de3ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りゅりゅくん | 作成日時:2019年5月9日 20時