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あの日から私は晴れて(?)団長補佐になった訳だが、最初の頃は私の実力を他でも認めてもらえたことが何より嬉しかった…嬉しかったのだが
「団長…起きましょう。」
神威「何言ってんのー俺さっき寝たばかりだヨ」
「昨日からぐっすり熟睡されています。私や阿伏兎さんよりも」
神威「後5時間で起きる…絶対約束する誓う」
「それを言うならせめて後5分で起きるにして下さい」
駄々を捏ねる団長を他所に服を用意して、必要な書類を纏めておく。阿伏兎さんが団長補佐を欲しがっていた理由も分からないこともないし、この人に団長補佐が必要なことも分からないこともない。
第七師団…これで大丈夫なのか…と初めの頃は不安で仕方が無くて毎晩のように高杉さんに泣きつきながら「帰りたいぃぃ……」と言ったものだけれど
慣れは恐ろしいのだ。今はもう慣れてしまった。
神威「もう…そんなに口煩く言わないでいいじゃん」
「言われたくなかったら、言われないようにして下さい」
神威「減らず口だなァ。それも可愛い!うん!今日も好きだよー!」
「黙って早く着替えて下さい。ただでさえ第七師団会議遅刻です。」
神威「俺を黙らせる…?それじゃあキスでもしよっか!」
「脳の変換大丈夫ですか」
ただ、この人…団長は何故だか私に好意を向けているらしく、このセク ハラ紛いな台詞には未だに慣れずにいる。
きっとこの好意は、母に甘える子供のような好意だと思っている(身の回りのことは全て補佐である私がしている為甘えられているとみた)
神威「よーしッ、仕事するか!今日の仕事内容は?」
「珍しく仕事して下さるのですね、ありがとうございます。今日は只今から会議、そしてその後は溜まりに溜まっている書類の整理及び確認です。出来次第、私に下されば…」
神威「分かった!後はヨロシク!」
「朝ごはん食べよーっと♪」と私の説明は聞いてなかったかのように部屋を飛び出して行った。
今日何度目かの溜息をついて書類を持ち、「オーイ!団長いるかァ?」阿伏兎さんに団長は食堂へと伝え疲れきっている私たちは会議へと向かった
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作者名:レオ | 作成日時:2020年12月9日 20時