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#50 ページ5

真昼side


ガチャッ

『入って』

真昼「...えっと」


俺とクロが花園さんに無理やり連れて来られたのは、


真昼「ここ、もしかして花園さんの家?」

『見ればわかるだろ。ほら、早く』

真昼「え!?い、いや、でもさ、シンプルに考えてこんな時間に女の子の家に上がるわけには...!」

『こういう時ばっかりシンプル使うな。大丈夫だ、家には誰も居ないから』


花園さんはまた俺の手をグイッと引き寄せ、家の中へとずんずん進んだ。


真昼「っておい!俺が大丈夫じゃなーーーい!!」


俺高校生だぞ!?男だぞ!?

夜中に女の子の部屋に、しかも誰も居ないってこの状況はシンプルに考えてマズイ!!非常にマズイ!!

いやクロはいるけど!!いるけど猫姿で俺の肩に乗っかって欠伸してるし!!


真昼「お前緊張感ねぇな!!!」

クロ「あぁ...?何で緊張する必要あんだよ...」

『ホントうるさいあんたら』


花園さんはやっと俺の手を離すと、引き出しから救急セットを持ってきた。


『はい、そこ座って』

真昼「え?」

『え?じゃない。傷、見せて』


あ...そっか。

花園さん、俺のケガを手当てするためにわざわざ...


『早く!』

真昼「くすっ、ありがとな」

『...!どういたしまして』







『ん、こんなもんでなんとかなるだろ』

真昼「花園さんって意外と不器用だよな、色々」

『はあ?人に手当てしてもらって何なんですかねぇ?その態度』


花園さんの握り締めた拳がギリギリと音を立ててる。

あ、怒ってる...俺殴られる...!


真昼「ち、ちがっ...!不器用ってのはそういう意味じゃなくて!!」

『こっちは血苦手なのに、我慢して手当てしてやったっていうのに!くそ!!』

真昼「...え、そうだったのか?」


全然知らなかった...


『...罰として、今度、私の分の弁当作って。真昼くん、料理上手いんだろ...?」

真昼「別にいいけど、てかそんなのでいいのか?」

『わ、私はただ、真昼くんの手料理が気になるだけだ!毎日あんな美味しそうな弁当を持って来やがって...』


クロ「やれやれ...不器用じゃなくてただのツンデレだったk」

『あ?』

クロ「にゃっ...」ヒュッ←


クロに向けた花園さんの目は、人を殺しそうな目をしていました。

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サヤ(プロフ) - 続きが楽しみです!頑張ってください! (2021年8月25日 20時) (レス) id: 4f60a72d2e (このIDを非表示/違反報告)
三河。(プロフ) - もちょぽてと。さん» ありがとうございます!遅くなるとは思いますができるだけ早く更新できるように頑張ります! (2017年9月2日 23時) (レス) id: e09e101cc0 (このIDを非表示/違反報告)
三河。(プロフ) - 望さん» 応援ありがとうございます!これからも頑張って更新します! (2017年9月2日 23時) (レス) id: e09e101cc0 (このIDを非表示/違反報告)
三河。(プロフ) - ミュさん» はい!がんばります!!! (2017年9月2日 23時) (レス) id: e09e101cc0 (このIDを非表示/違反報告)
三河。(プロフ) - 夜行猫さん» ご指摘ありがとうございます。その点につきましては、「クロ」と呼び捨て、ということにさせていただきます。 (2017年9月2日 22時) (レス) id: e09e101cc0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:三河。 x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Miraku/  
作成日時:2017年7月27日 22時

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