やっぱり運命の人~third~

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ーコンコンコン。





…何も返事がない。





え、この部屋で合ってるよね？





『……愛華さん…？』





何も返事が聞こえない。





これはあれだ、寝てるパターンだ。そうだ。きっとそうだ。うん。戻ろう。





愛「…稜雅……さん…？」





1階へ戻ろうと、階段へ身体を向けた瞬間中から声がした。





愛「…稜雅さん、なの…？」





『あ、はい……そっす…』





しばらく沈黙があって、もう一度1階へ戻ろうも思ったら愛華さんの部屋のドアが開いた。





愛「…稜雅さん…久しぶり…」





前会った時をしっかり覚えてる訳ではないけど、誰が見ても痩せてるし顔がやつれている。





『……久しぶり…』





愛「…入って」





『……はい…お邪魔します…』





女の子の部屋という未知の領域に足を踏み入れてしまった。





愛「…来てくれると思わなかった。花流たちに頼まれたの…？」





『…愛華さんが言ったんでしょ』





愛「…ふふ、うん。そう。」





決して綺麗とは言えない部屋で、普通にベッドに座った愛華さんに対して、どこへ座ったらいいのから分からないし、むしろ座っていいのか立ってた方がいいのかも分からなかった。





愛「……ねぇ稜雅さん、」





『はい、……なんでしょう…？』





愛「…こっちきて」





愛華さんに手を引かれて座らされた場所は、愛華さんの隣…





ーベッドの上だった。


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