87. ページ11
·
今日は日曜日。
なのに、憂鬱な日だ。
『なんで俺が』
海「仕方ないだろ、稜雅に会いたいっていってんだから」
『そもそもがなんで俺なんだよ…』
祐「知らない、そんなのは愛華ちゃんに聞いて」
愛華さんを外に出させる為に、花流さんと祐基と海でなんとか頑張ってたみたいだけど、なかなか出てこない。
やっと発したひと言が、俺に会いたいって事らしい。
海「ほら、着いたから。」
花「ほんとは稜雅くんのこと呼びたくなかったけど、愛華がそれで出てきてくれるなら。余計なことは言わないでよ」
『…分かったよ』
ピンポンを押すと、優しそうだけど少しやつれた女の人が出てきた。きっと母親だ。
愛母「ほんとに毎日ありがとう…」
力なくそう言って、俺達をリビングへ招き入れてくれた。
花「…愛華のところ、行ってきます」
愛母「毎日ごめんね。きっと今日も出てこない…」
花「いえ、今日は秘密兵器がいるんで」
そう言って、俺の腕を引っ張って立たされた。
『ひ、秘密兵器…』
そんな大それた期待をしないでほしい。
人と話すの苦手なのに、そんな兵器扱いしないでくれよ。
花「いくよ、稜雅くん」
愛華さんの部屋は2階らしい。
階段を登ってすぐ左の部屋と言われた。
『え…来てくれないんすか?』
花「え?うん」
いや、なんでそんな当たり前のように頷いてんの。
花「大丈夫。失敗だったらそれでいい。気張らせるようなこと言ったのは私だけど、愛華の話を聞くだけでいいから」
花流さんの真剣な表情を見て、なぜかいけると思ってしまった。
ゆっくりと、愛華さんの部屋への階段を登った。
·
138人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
おかゆ_(プロフ) - すごく面白かったです^^新しい作品が出ること楽しみにしてます!!!!! (2020年2月29日 11時) (レス) id: 899fe85047 (このIDを非表示/違反報告)
ましゅまろ(プロフ) - あやぼーねさん» ご指摘ありがとうございます!ずっと何か違うよなって思ってたのそこでした...。全部直させていただきます!ありがとうございます (2020年2月29日 11時) (レス) id: e61472ff46 (このIDを非表示/違反報告)
ましゅまろ(プロフ) - リノさん» コメントありがとうございます!そう言って頂けて嬉しいです! (2020年2月29日 11時) (レス) id: e61472ff46 (このIDを非表示/違反報告)
あやぼーね(プロフ) - ずっと気になっていたのですがりょうがくんのりょうの漢字が違ってます… (2020年2月29日 8時) (レス) id: e422f77322 (このIDを非表示/違反報告)
リノ(プロフ) - 完結おめでとうございます!!読んでいて本当に楽しかったです^ ^ これからの作品も楽しみにしてますっ!! (2020年2月29日 3時) (レス) id: e09a6f7f1c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ましゅまろ | 作成日時:2020年1月17日 14時