続々 ページ5
特に大きな問題は無く準備は順調に進んだ
三時頃には全ての用意が終わりあとは敦を待つだけとなった
谷崎「敦君何時頃に帰ってきますかね?」
A「あと三十秒待ち給え」
谷崎「三十秒?」
太宰「外、見てご覧よ」
太宰が窓硝子を指差すと谷崎は窓に近付き外を覗いた
そして敦を見つけると慌てて国木田に云った
谷崎「く、国木田さん!敦君もう帰ってきますよ!」
国木田「何!?皆、各自クラッカーは持っているな?机を挟んで一列に並んで敦が入って来たらクラッカーを鳴らすんだ!良いな!」
全員「はーい/はい!」
A「ねぇ治」
太宰「何だい?」
後ろにいた太宰に話し掛けるA
A「私の時もこんな感じだったの?」
太宰「似たような感じだったけどこんなに慌ただしくはなかったよ」
A「ふぅん」
国木田「そこの二人静かにしろ!」
A・太宰「はーい」
国木田の注意を受け黙る二人
その数秒後、扉が開かれた
敦「お疲れ様で__」
探偵社員「敦君誕生日おめでとう!/ございます!/敦、誕生日おめでとう!」
敦が探偵社に入って来たのと同時にクラッカーの破裂音が響き紙吹雪が舞った
敦「うわっ!え、あ、ど、どうしたんですか?」
敦は混乱して辺りを見回していると太宰が云った
太宰「今日は敦君の誕生日じゃないか!」
敦「た...誕生日?僕のですか?」
太宰「うん」
敦「.......え!!???」
国木田「細かい事は後で良いだろう。そんな所で突っ立って無いで此方に来い。時間が無駄になる」
敦「はい!!」
こうして敦の誕生日招宴は幕を開けた
笑い声や時々国木田の怒声が飛ぶ中、机に置かれている色とりどりの料理を食べている敦にAは声を掛ける
A「敦君、誕生日招宴は楽しんでいるかい?」
敦「お陰様で...」
A「なら良かったよ」
敦「孤児院では誕生日なんて関係無かったのでこんな感じに祝って貰ったのは初めてでどう反応していいか判らない所もありますけど...」
A「普通に喜んでいれば良いと思うよ。初めてなら尚更ね」
敦「そういうものなんですか?」
A「そういうものだ。と、云う訳でこれどうぞ」
Aは敦に包装紙に包まれた箱を手渡した
敦「これは?」
A「山年園のお茶漬け八食セットだよ!誕生日おめでとう敦君」
敦「お茶漬けセット...!!有難う御座います佐藤さん!!!」
A「うふふ、どういたしまして」
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花吹雪 - 更新頑張ってください! とっても面白いです! (2020年9月10日 23時) (レス) id: afa01603c5 (このIDを非表示/違反報告)
Rei(プロフ) - 歴史馬鹿さん» え…森さん心労(ストレス)溜まってるの?珍しい〜 (2019年10月19日 19時) (レス) id: 13d5dec660 (このIDを非表示/違反報告)
歴史馬鹿 - Reiさん» 酷い!!......ストレス軽減ってどうやってるんだろ?((ボソ (2019年9月15日 18時) (レス) id: 9576c83dfa (このIDを非表示/違反報告)
Rei(プロフ) - 歴史馬鹿さん» 帰ってもいいですか? (2019年9月14日 18時) (レス) id: 13d5dec660 (このIDを非表示/違反報告)
歴史馬鹿 - Reiさん» では太宰君by森 (2019年8月17日 1時) (レス) id: 9576c83dfa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Rei | 作成日時:2019年5月7日 3時