続 ページ36
A｢ほらフランシス君､良い子は帰る時間だよ｡廊下に賢治君を待たせてるのだろう？帰った帰った｣
Aが手で虫を払い除けるの様にやるとフランシスは舌打ちを零し背を向けた
早足に社員室を去ろうとするフランシスを見てAは云った
A｢そうだ､一応云っておくがうちの社員に手を出したりしたら私は容赦しないよ｡其れだけは肝に銘じ給え｣
フランシスは無言でその言葉を訊くと部下を連れ社員室を出て行った
A｢却説却説...これからどう出るか､愉しみだね｡うふふふ…｣
Aの意味深な笑みは彼らが完全に帰るまで消える事は無かったのだった
翌朝＿＿＿＿
探偵社内は不穏な空気で満ちている
国木田｢おい､朝刊を見たか！？｣
新聞片手に国木田は社内フロアへ入ってきた
フロアには太宰､A､敦､鏡花､谷崎､ナオミ､与謝野､秘書の春野
乱歩､賢治以外の社員が揃っている
谷崎の手には賢治がいつも被っている麦藁帽子を手にしていた
太宰｢
探偵社一同は『事件現場』が中継されているテレビに目を集めた
テレビには現場取材と思われるレポーターが説明を行っている
レポーター｢ご覧下さい｡七階建ての建物が一夜にして消滅してしまいました！｣
雑貨ビル街の一画
レポーター｢一部情報筋では､消滅した建物にはポートマフィアのフロント企業が入っており構成員の事務所として使われていたとの情報もあります｣
リモコンを持っていた太宰はテレビを消す
国木田｢『メッセージ』とはこれか？｣
A｢明日の朝刊にメッセージを載せるってやつだね｣
谷崎｢彼らを送って出た賢治君も､やはり寮にはいませんでした…｣
太宰｢逆らう探偵社も､用済みのマフィアもすべて消す､か｣
A｢昨日のあれ…あまり効果無かったかな｣
太宰｢そんな事は無いと思うよ｡Aさんが云わなかったらもっと事態は悪化してたと思う｣
A｢だと良いんだけどねぇ｣
Aが苦笑いを零す
すると国木田は社員達に指示を出していった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 103人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
花吹雪 - 更新頑張ってください! とっても面白いです！ (2020年9月10日 23時) (
レス) id: afa01603c5 (このIDを非表示/違反報告)
Rei(プロフ) - 歴史馬鹿さん» え…森さん心労(ストレス)溜まってるの？珍しい〜 (2019年10月19日 19時) (レス) id: 13d5dec660 (このIDを非表示/違反報告)
歴史馬鹿 - Reiさん» 酷い！！......ストレス軽減ってどうやってるんだろ？((ボソ (2019年9月15日 18時) (レス) id: 9576c83dfa (このIDを非表示/違反報告)
Rei(プロフ) - 歴史馬鹿さん» 帰ってもいいですか？ (2019年9月14日 18時) (レス) id: 13d5dec660 (このIDを非表示/違反報告)
歴史馬鹿 - Reiさん» では太宰君by森 (2019年8月17日 1時) (レス) id: 9576c83dfa (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Rei | 作成日時：2019年5月7日 3時
