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フロッグ・ハプニング ページ42









「え〜、良いじゃんペットにすれば」

「蛙がペットなんて聞いた事ないから!!!」






言ってる間にも私はじりじりと神威から距離を取って行く。

無理だ。
彼奴の手の中に、ヤツが居ると考えただけで背筋が凍る。







「……へぇ、そんなに怖いの?」

「………は?」







しかし、私は忘れていた。

ーー神威が、総悟にも引けを取らないドSだという事を。


にやり、と青の瞳を細めて笑う。その顔は、とてもとても楽しそうで。私は、猛烈に嫌な予感がした。

……まさか。







「……それ!」

「……やっ、やめろォォォオ!!」








包を大きく振り被り、こちらへと投げる。かなりの速さで放たれたそれは、真っ直ぐ私に向けて飛んで来る。

女であるという事を忘れたかのような雄叫びを上げ、私はいつにも増して素早く逃げて、玄関で立っている神威の横をすり抜けて外へ出ーーようとした。






「はい、ストップ」






しかし、私の前に腕を出して行く手を阻み、そのまま何故か抱き寄せられた。







「何してんの!?逃げさせてよアイツから!!!」

「だって今会ったばっかなのにもう逃げるの?」

「アンタがあんなの投げて来たからでしょうが!!」








神威の腕の中で暴れるけれど、離してはくれない。その間にも、包から出て来たであろうヤツが床の上をぴょんぴょん跳ねていそうで怖い。







「そんな訳分からない事言うならさっさとアイツをどっかやってよ!!」

「……まあ、そうだね」







仕方なさそうに私から離れた神威はアイツを捕まえて包みに戻したらしい。

包みを何処かに置いて、こっちに向かってくる…が。







「待って!!先に手、洗って来て!!!」

「………」







私の剣幕に、流石の神威も無言で水道に向かった。

蛙嫌いがここまでだとは神威も思わなかったんだと思う。

ノーと言える日本人→←何でも喜ぶと思ったら大間違い



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設定タグ:神威 , 銀魂 , 沖田総悟   
作品ジャンル:恋愛
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頑張ってください - ああああああああ久々に読んだら進んでてまた神威熱が… (2020年1月6日 1時) (レス) id: ac6d87c707 (このIDを非表示/違反報告)
自己満者 - 京篇凄い良くて、泣いちゃいました(笑)更新頑張って下さい! (2019年8月17日 15時) (レス) id: c6b3012422 (このIDを非表示/違反報告)
陽奈(プロフ) - むくさん» コメントありがとうございます。時間をかけて丁寧に書いたシーンなのでそう言っていただけるととても光栄です!これからもよろしくお願い致します。 (2019年5月26日 23時) (レス) id: 765bdcb728 (このIDを非表示/違反報告)
むく(プロフ) - 求婚シーンめっちゃ好きです〜!! (2019年5月25日 23時) (レス) id: 3bb4d6b7d5 (このIDを非表示/違反報告)
陽奈(プロフ) - 匿名さん» 初めまして!そう言っていただけてとても嬉しいです。神威くんのイケメン台詞は割と心の声の方が潜んでいたりします笑これからもよろしくお願いします!コメントありがとうございました! (2019年4月29日 20時) (レス) id: d60993068d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:陽奈 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ryosukehar1/  
作成日時:2019年1月8日 17時

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