【銀魂】せーりゃくけっこん°

ノーと言える日本人 ページ43

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結局神威がヤツをどうしたのかは知る由も無いが、兎に角一旦落ち着いたので、いつもの寝室でお茶でも……と思っていたのだけれど。
手を洗って戻って来た神威の、微妙な表情を見て、それは後になりそうだと察する。





「ねえ、家に入った時から何か変だとは思ってたけど……若しかして、改装したの？」

「うん、した。いい加減部屋がほとんど使えないとかふざけてるでしょ」

「別にいいじゃん。どうせ使わないんだから」

「私は使いたいの！いい加減同じ布団で寝る制度も…アレだし」






神威なら反発するだろうなとは思っていた。だからこそ、奴が宇宙に出回っている間に工事を終わらせてしまおうと頼んだのだ。…まあ結局完全には終わらず、未だ使えない部屋もあるにはあるけれど、前よりはマシだ。

少なくとも、私個人の寝室くらいは確保できる。


しかしながら、それを目の前の男が納得するはずも無く。






「一緒に寝る事の何処が都合悪いの？○○(ピー)とか○○○(ピーー)する訳じゃないんだよ？」

「してたまるかァ！！っていうか、いくら伏せられるからってすぐぶっこんで来るのやめてくれない？」

「だってAが誤魔化すから」

「別に誤魔化してるわけじゃ…」






言いながら、目を逸らす。真っ直ぐ理由を聞いてくる神威の圧に押されてしまうのだ。

それに、ちゃんと説明するほど大した理由ではない…と、神威は感じると思う。説明したところで、『そんな理由なら別にいいでしょハイ論破』と、論破してないのに強引に決めそうだ。

色んな場面で何だかんだ流されてきた私だけど、いつまでもそういう訳にはいかない。ノーと言える日本人にならなければ！





「…と、とにかく！！今日から別々で寝る事！」

「………分かったよ。仕方ないな」






思い切り不満そうな顔で頷いた神威に、一抹の不安を覚えつつも、今度はご飯を食べたいと言い出した奴のため、キッチンへ引っ込んだ。

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