【銀魂】せーりゃくけっこん°

何でも喜ぶと思ったら大間違い ページ41

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ーーそんなあれこれから、一週間後。


今日は神威が宇宙から帰ってくる日だ。あれから、とある頼み事をして、この家は変わった。

彼奴も、驚くだろうか。







｢たっだいま〜！｣






陽気な声と共に開け放たれた扉から、飛んでくるクナイと謎の物体。

クナイを軽く避け、謎の物体を手で受け止めると後から入って来た男に呆れ顔を向ける。







｢何なの、本当｣

｢挨拶代わりだよ。一週間ぶりに会ったんだし、これくらいしないと｣

｢……｣








いってらっしゃいのキスを求めた奴が、帰りの挨拶にクナイとは。
神威の中で、愛と殺意は本当に紙一重らしい。

なんて事本人に言っても調子に乗るだけだろうから、絶対に言わないけど。


それよりも、だ。







｢一緒に投げて来たこれは何なの｣

｢お土産だよ。女はこういうのがあった方が良いって阿伏兎が言ってた｣

｢へぇ……｣







流石は歳食ってるおじさんだ。一般的な女の心を分かっている。

いくら私は一般からかけ離れているとはいえ、根本的なこの辺りは同じである。


関心しながら、包みを開けると、中で｢ｹﾞｺｯ｣と何かが鳴いた。






ーーん？？『鳴いた』？？？





｢アﾞァァァ！！なんじゃこりゃァァア！｣






その中の『生き物』を確認した瞬間、私は雄叫びを上げながら包みごと神威に投げ返した。

そんな私の様子を見て、神威は何故か不満げだ。








｢その反応、もしかして気に入らなかった？捕まえるの結構苦労したのに｣

｢き、気に入るとか気に入らないとかじゃ……無いわ！！！！｣







駄目だ。いくら夜兎でも、鍛えてる侍でも、駄目なものは駄目だ。かく言う旦那や土方さんだって、幽霊がオカルト系はてんで駄目な訳で。

私だって、オカルト系は大丈夫でも、爬虫類とか、その他うねうねぬめぬめ系は苦手なのである。


ーー特に、







｢……お土産に、蛙とか…何考えてんの……？｣







じめじめした所が大好きでぴょんぴょん跳ね回りやがるアイツだけは、どうしても。

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