【◇】人気モノ×影薄オンナ－２－ (ページ28)

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Episode.64 ページ28

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ーーで、当日。

いきなり問題発生。

「御幸くん、対戦相手が稲実だなんて聞いてないんですが」

「言ってねえからな」

さっき知ったばかりで、急いで御幸くんに問い詰めた。そしたらヘラっと笑ってる。

…ワザとだ。

「わざと黙ってたんだね？」

「俺は機会を作っただけだって。話、するんだろ？」

「…どうして御幸くんが」

そこまで言って気がつく。

そんなの、一人しかいない。この話は彼としかしてないんだから。

「白河くんに？」

「そ。もともとお前のこと知ったの白河からってのもあったし」

そうだったのか。

でもこんなに突然表さなくたって…白河くんのこの前の言葉の意味がわかった。

きっと事前に言えば、私の決意が鈍るかもってことだと思う。私の思考はバレバレだし。

「でも、先にマネのお手伝い頑張るよ」

「頼む。マネが足りないのは本当だしな」

お手伝いで気を紛らわしながら、成宮くんと話するチャンスを見つけよう。