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第六話~再び~ ページ9
「私が見たものは幻、か。」
三成は鋭く吐き捨てるように言った。
城へ帰ろうと踵を返すと後ろから光が差してくる。
見たことのある景色。
それはあの少女がいるところだった。
「また、来てくださったのですね。」
少女は儚く微笑む。
「――…もう、いらしてくださらないかと思っておりました。」
透き通った声で少女はゆっくり一つ一つ言葉を紡いでいく。
三成は、何故かその声に懐かしさを感じていた。
普段三成は凶王と呼ばれ、かなりの短気である。
そんな三成が、ゆっくり確かめるように話す少女に対しては何故か急かさなかった。
いつまでも聴いていたい、と思った。
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作者名:±カワセミ | 作成日時:2014年8月21日 18時