女子会 2 ページ7
「しっ、した、ってそんなっ、ストレート過ぎっ////」
「だってそうでしょ？ じゃあ、なんて言う？ 寝た？ 抱かれた？ んー・・」
「さっちゃんのバカっ！」
顔を背けグビグビと酎ハイを飲むA。
「あはは、ごめんって〜。私も嬉しくって〜」
「なんでさっちゃんが嬉しいのよ、楽しいの間違いじゃないの？」
Aが口を尖らせながら聞く。
「だって、Aがやっと過去のトラウマから抜け出せたんだもん」
「！？」
「そうでしょ？ もう、大丈夫でしょ？」
「さっちゃん・・・」
「私と知り合った頃の元カレと別れたのも、そのトラウマが絡んでたでしょ？
それで関係がギクシャクして、結果浮気されたって・・・」
「うん・・、そうだね・・」
「ユノさんとは、ちゃんと出来たんでしょ？ ちゃんと、愛し合えたんでしょ？」
「・・・うん////」
Aの返事を聞くや、紗月が近寄るとハグをしてAを包んだ。
「！」
「良かったね」
「うん、さっちゃん、ありがと・・」
友達の想いに目を潤ませたA。
Aの背中をポンポンしていた紗月。
「・・・で、どうだった？」
「え？」
体を離した紗月のイタズラな表情。
「ユノさん、どうだった？」
「//// なっ、何がっ！？」
「良かった？ 優しかった？ それとも、凄かった？w」
「さっ！・・」
「んー、ユノさん、凄そう。オッパのプレゼント、足りた？」
「知らないっ、バカ紗月っ」
プイっと顔を背けたA、再びチューハイをグビグビと飲み干した。
「お代わり、持って来て！」
「はいはい、いくらでも〜w」
・
・
・
「だからね〜、どうだったのよ〜、教えてよ〜」
「ダ〜メっ、教えない〜、うふふ」
かなり機嫌のいい酔っ払いになったAと紗月。
「えー、ケチーー」
「なによォ、あ、そう言えばさっちゃん昔東方 神起のファンだったんでしょ？
誰のファンだったのよー、教えなさいっ」
「秘密〜、Aが教えてくれないから私も秘密〜っだ」
「え、まさかユノさんじゃないよね？」
「ふっふ〜ん♪」
「ぅー・・・」
勝ち誇った様な顔をする紗月と、膨れるA。
「ほら、ほらっ、知りたいでしょ？ 私が誰のファンだったか気になるでしょ？
それはねぇ〜、ゆー・・」
「ダメっ！ や、優しかったよっ、ユノさん、優しかった！」
「へえ〜、どんな風に？」
「ちゃんと私のこと考えてくれて・・」
「うんうん」
「幸せだった」
「うん、良かった？」
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作者名：カホル | 作成日時：2021年6月3日 16時
