3話 ページ3
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今日こそはと意気込んで、私は早めに家を出た
相棒のメガネも今日は一緒だ
教室に入ると、既に何人か登校していて一気に視線が集まった
その視線はあんなヤツいたっけ?と言いたげな、視線ばかりだった
だろうな
だっていなかったし←
幸いにも小学校から仲のいい、ゆうちゃんが同じクラスだったため浮くことはないだろう
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「ちょっと!A!!
あんたなんで入学式来うへんかったん!?」
『行こうとしたけど、校門から降りれなくて』
「はい?」
『そしたらイケボ先輩が助けてくれて』
「ん?」
『でも、メガネ忘れてたし行かなくてもいいかなって思って帰った』
「ごめんちょっと話が読めへん」
『これが私の語彙力の限界です』
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そう言うと、ゆうちゃんは呆れた様子だった
まぁ、でも私みたいなやついてもいなくても変わんないし問題ないでしょ
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今日から学校が始まると言っても、本格的な授業はなく係や委員会決めで午前中は終わった
いや、超楽〜←
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「ねぇ!ここの中庭めっちゃ綺麗やで!
お昼そこで食べよ!!」
『うん、わかった』
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ゆうちゃんはご機嫌そうにお弁当を振り回しながら、私と中庭に向かった
お弁当ぐっちゃぐちゃだなあれは
中庭に着くと、案外人が少なかった
周りも大抵、1年生ばかりだった
2、3年生は他の穴場を見つけているのだろう
私は好物のミートボールを食べながら昨日助けてくれた先輩のことを思い出していた
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「じゃあ侑罰ゲームな!!」
「約束通り、あそこの中庭のメガネに告れよ!」
「おん、わかった」
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知らないところでとんでもないことが行われているとも知らずに____
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大腿四頭筋 - めっっちゃ内容面白いですね!!更新頑張ってください!! (2020年4月21日 17時) (レス) id: d3d81965c5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かなお | 作成日時:2020年3月6日 16時