かまってください亮介先輩【ダイヤのＡ】

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「今、チャンスかも……！」





朝練のときは女の子いないし渡せるかな…？



ていうか、朝練の今しかないか。





「亮介先輩」





大好きな背中に声をかける。





亮「どうしたの？」





目の前にはいつもの亮介先輩の笑顔。



みんなに向けてる笑顔。





「これ…ネックレスのお礼です」





亮「そっか。ありがとね、A」





そう一言残すと、亮介先輩は行ってしまった。



ちょっとそっけない……。



亮介先輩覚えてなさそうだったし、記念日のこと言わなくて正解だったな。



風で首もとのネックレスが揺れる。



毎日ワイシャツの中にしまってある。



亮介先輩との一つの思い出だから。



他の女の子はいっぱいお喋りしてるけど……



私にはこれしかないから。









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