*__ 一筋の 。 ページ30
マダ「.....A...お、い......」
*声は震える。体は震える。
マダ「なァ....やっ、と....会えたってのに....お前に...ッ...」
*何度も呼び掛ける。
マダ「Aッ....A...ッッ...お願いだッッ.....目を覚まして、くれ...ッッ.....
俺を、置いてくなよ....ッッ...」
*何度も。
マダ「Aッ...A...ッッ」
*何度も....。
マダ「.....A...頼む....たの....む.....
A...」
*この世界は残酷。
『.....マ....ダ..』
マダ「ッッ」
*だが,残酷な世界にも,一筋の 希望 は存在する。
マーダーはAを抱きしめる。強く,強く。
マダ「.....クソ...っ...」
涙ぐんでいる。
『......マー、ダー...少し苦し...』
マダ「ッッ、」
*ハッとした様に,慌ててAへ向き合う。
マダ「....大丈夫か?」
『.....傷が痛む....それに少し....意識が朦朧としてる....記憶も....
.....メア、は...?メアに...話し掛けられていた様な.....』
マダ「......アイツが俺らを逃がしてくれた,
アイツもアイツで お前の為に 動いてる,大丈夫だ」
*真実は伝えず。体力、精神 共に 弱りきっている彼女へ更なる 負担 を 抱え込ませない様に。
彼なりの 優しさ だ。
『.....そっ、か...良かった...
ッッ,』ズキッ
マダ「A,ッッ」
*Aは首元を抑える,倒れ込む様に マーダーの腕の中へ寄りかかる。
マダ「....」
*マーダーは自身の服を破る。
血が流れでる彼女の首元へ絞めない程度に巻いた。
マダ「コレで,少しでも止血出来ればイイが...」
『....ありがとう....マーダー...』
*Aは微笑む。マーダーは惹かれる。
思わず 彼女の頬へ 手を伸ばし、口付けを、、
マダ「ッッ,,」
ギリギリの所で思い留まった。
マダ「.....取り敢えず,外は危ねェ,」
『....私の...家...』
マダ「.....いやダメだ,尚更 危険 が高まる,」
*彼の家。アジトも危険と言えるだろう。
マーダーは少し考え込んだ後,Aを横抱き、瞬間移動を。
*辺りは樹木。森。
そして,
『ここは....?』
マダ「昔 此処へ寄った時 偶然 見掛けたんだ,
ラッキー、と言えるかは 中に入ってからだな」
一つのボロ小屋。
マーダーは中へと歩を進めた。
*__脆い糸。いとも簡単にチギレル糸。→←*__最愛の貴方を抱きしめて、彼は,【閲覧注意】
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作者名:稲荷 | 作者ホームページ:http://251134
作成日時:2022年10月16日 12時